現実と思い出が交差する走馬灯MV!「Dogboarding」のDANIELSによるManchester Orchestra「Simple Math」

2011.05.19 Thu

 

Manchester Orchestra「Simple Math」 dir: DANIELS
人は死ぬ直前になると、今までの記憶や想い出が走馬灯のように一瞬で脳裏によぎるといわれている。この走馬灯現象を映像化したミュージック・ビデオ(MV)を紹介しよう。それが、マンチェスター・オーケストラのMV「Simple Math」だ。ディレクションは、以前にショートフィルム「Dogboarding」が話題となった、アメリカ在住のDaniel Scheinert(ダニエル・シャイナート)とDaniel Kwan(ダニエル・クワン)の“二人のダニエル”からなるディレクターズ・デュオ DANIELS(ダニエルズ)が務めた。

MVは、ある男性が山道を自動車で走行中、突然目の前に現れた鹿を避けようとして、自動車を横転させてしまうところからスタートする。山中を激しく横転しながら、自分の少年時代を思い出す男性。現実と思い出のトランジションを、エアバッグや横転の衝撃などを介して非常に巧みに行っている。鮮烈な事故映像、現実と思い出を行き来するという発想力、そして親子の絆というドラマ、これらが織り成すこの「Simple Math」は、MVという枠組みにとどまらない強い印象を観る者に与える。

今回は、DANIELSが4月にニューヨークで開催されたクリエイティブ・カンファレンス「F5」の「RE:PLAY」というフィルムフェスティバルに出展したショートフィルム「PUPPETS」も併せて紹介しよう。こちらはその名前の通り、人間が着ぐるみであるかのような視覚効果を見事に作り出している。
「PUPPETS」 dir: DANIELS
文・野澤智
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