面接は緊張感があり、気楽に挑戦できるものではありません。準備や情報収集など様々な手間も多くかかり、嫌になり投げ出したくなる場合もあるかもしれません。
しかし、この少しの手間をやるかやらないかで、面接の結果は大きく変わります。
面接へ赴くために特に重要なポイント、必要な情報などを知り、計画性をもって準備を進めていきましょう。
異業種転職を成功させるために
面接に向けての心構え
まずはリラックスし心を落ち着かせることが大切です。「分かってるけど緊張感は消えない!」という方もいるかもしれませんが、むしろそれでいいんです。
力を抜きすぎず適度な緊張感をもって望む面接では、自然と背筋も伸びしゃきっとした印象を与えられます。
気持ちを静め、特別な場という事を忘れずに臨みましょう。とにかく自信を持つことが大切です。
面接時の服装
清潔感が第一というのは皆さん知るところですが、なぜ清潔感が大切か考えたことはありますか?
服装はその人の本質的な部分があらわれます。スキルや経験より人柄を重視する企業も少なくありません。
- 白くきれいなシャツ
- 皺のないスーツ
- 磨かれた靴
- すっきりとした髪型
これら全てにおいて面接時にはチェックされています。面接当日は特に気を付けるようにしましょう。
異業種転職の面接に向けて押さえるべきポイント
ネガティブな理由を避ける
異業種転職の理由、前職のイメージ・実情など、ネガティブな発言はできるだけ控えましょう。もし仮にこうしたマイナスな話をする場合、それ以上に前向きな要素を取り入れるようにしてください。
人間関係が辛い」「労働時間が長かった」で終わらず、「人間関係改善が出来なかったがそれを教訓にコミュニケーションを大切にしたい」「労働時間が長く大変だったが忍耐力が身についた」など、プラスな面をしっかり出すことで、好印象を与えることが出来ます。
退職理由を明確にする
曖昧な理由は「入社しても長く続かないのではないか」という不安を与えかねません。その場合、スキルや経験が乏しくても安心感のある人材を企業は選びます。
なぜ退職することにしたのか、なぜそう決めたのかなど、ハッキリとした口調でしっかり説明しましょう。
業界特性、会社自体の特徴を押さえる
業界の特性、その企業の特徴は最低限把握しておく必要があります。異業種だからこその視点、これまで経験のない業界だからこそ感じる事などもあるでしょう。
未経験者受け入れ企業は、こうした新しい視点を求めている場合も多くあります。
また、本当に自分がやれるのか、自分のしたいことが出来るのかなども明確になってくるでしょう。事前に多くの情報を得て、企業が求めていること、自分が目指す先を比較することも非常に大切です。
今までの経験をどう活かすのかを明確にする
今までの経験は自分だけの特別な武器になります。上手く活用するためには自分自身を見つめなおし、何に長けているのか、なぜそれが得意なのかを明確にしておく必要があります。
そこをはっきりさせておかなければ魅力的なアピールは出来ません。
異業種転職の面接でよく聞かれる質問
なぜこの業界を選んだのか
質問の目的・ポイント
業界に対しての思いや理想、価値観を探るためのものです。企業に対しての志望動機とはまた別で、業界全体への理解を示すための質問と言ってもいいでしょう。
業界全体をどこまで理解できているのかを知ることは、転職希望者がどこまで本気でこの業界に入りたいと思っているのかを知る物差しにもなります。
良い回答例
市場の拡大や将来性が高く、これからのビジネスにおいてなくてはならない存在であるIT業界に強く惹かれました。
ここ数年で様々なジャンルの業界がWeb上でのビジネス展開を図っており、自分もこうした世界へ飛び込みたいと強く思っています。
悪い回答例
心惹かれるCMを見た時、広告業界に興味を抱きました。経験など全くない未経験なのですが、これまでの前職でのスキルを活かし、一から学び様々な技術や知識を身につけていきたいと思っています。
なぜ現職を離れるのか
質問の目的・ポイント
どうして離れる必要があるのか、不満に思う事があればそれはどんな部分なのか、場当たり的転職ではないか、など、転職希望者の本気度を試す質問になります。
企業側は、「現職を離れる理由がこちらの企業で解消されるのか」「入社した後にまたすぐやめてしまうのではないか」という心配があります。この部分を明確に示さなければ、企業側は安心して採用できません。
良い回答例
前職はスキルアップの機会がなくレベルを上げることに限界を感じました。
御社では、年齢に関係なくキャリアを上げるチャンスがあること、資格取得支援などが充実していることを知り、自分のレベルを今以上に上げていけると感じ志望しました。
悪い解答例
前の職場では休日出勤や急な残業が多くプライベートの充実が図れないので、この機会をチャンスと思い、思い切って違う業種への転職を希望しました。
この仕事にどのような期待をしているか
質問の目的・ポイント
仕事内容に対する理解度の深さや認知度を測る質問と言えます。
仕事の業務内容と期待している部分がマッチしているのか、そのためにどのような努力をし、企業に貢献してくれるのかという働きぶりや仕事に対する情熱などをアピールするいいチャンスとなります。
良い回答例
接客業で培ってきたコミュニケーションスキルを活かし、企業の顔として自分自身の活躍を期待しています。責任をもってお客様への提案、ケアを行えるよう努めたいと思っております。
悪い回答例
期待とまではいきませんが、華やかなイメージの強い職種なので、自分も早く馴染めるようにしっかりと学び、一から技術を習得していきたいと思います。
今までの仕事での実績や成功体験について
質問の目的・ポイント
成功体験では、どんな頑張りでこの結果に至ったかなどのプロセスが大切となります。
もちろん成功したという結果も重要ですが、企業側としてはそこに辿り着くまでの過程を知りたいと思っています。また、実績では本人の力量や仕事に対する姿勢を知ることが出来るでしょう。
良い回答例
ニーズを徹底的に洗い出し今まで以上に細かな配慮を心掛けることで、自然とお客様も心を開いてくださいました。
結果自身のノルマ以上の成果を上げることにも繋がりました。人との関りで一番大切なのは心を込める事であると改めて感じました。
悪い回答例
新商品の企画を立ち上げ実践し、企画書からデザインなど、全てを一貫して行い、成功へと導くことが出来ました。この件から強く自分に自信を持つことが出来るようになりました。
まとめ
対策を行う事で成功率は格段に上がる面接。異業種だからと委縮せず、堂々と臨むことが大切です。
手間を惜しまずしっかりと準備をし、自信をもって面接を行いようにしましょう。
- 落ち着いて臨む
- 清潔感ある格好
- 企業や業界への理解を高める
- 質問の意図に合う回答
こうしたポイントを押さえ、異業種転職を成功へと進めるためにしっかりと事前準備から取り組むようにしましょう。