- 営業ノルマがきつくて転職したい
- 保険の営業を長くやってきたけれど、未経験の業界に飛び込んでみたい
このような気持ちをもった方は、少なくないのではないでしょうか。
これまで保険の営業しか経験したことがなく、他の職業への転職に不安をもたれてしまう気持ちは、痛いほど理解できます。
この記事では、保険の営業をしてきた人が活かせる経験やスキル、転職しやすい職業、同業種へ転職する際の注意点を詳しく解説しています。
転職できるのか不安に思われている保険営業の方は、ぜひ最後までお読みいただき参考にしてみてくださいね。
保険営業が転職先で活かせる経験やスキル
コミュニケーション力
保険の営業には、コミュニケーションが不可欠です。
営業先ではじめて会う方とフランクに話せる、何度も通って信頼を得るといった積極的なコミュニケーションは、セールスでは大切となります。
このように経験を積み重ねて得られたスキルは、どの職業や職種でも重宝されます。
傾聴力
保険の営業では、こちらの話を相手に押し付けてばかりではうまくいきません。お客さまの話をよく聞いて、ニーズを引き出すのが重要となります。
相手の情報をできるだけ多く引き出せる「聞く力」は、営業だけではなく社内外どこでも活かせるスキルだといえるでしょう。
提案力
相手から聞き出した多くの情報を整理し、最適なプランを提案する力が保険の営業には求められます。
内容をかみ砕きそこから必要な部分を引き出す、といった業務を積み重ねてきた経験は、他の職業でも存分に活かせるでしょう。
プレゼンテーション
よい提案が作成できても、相手にうまく伝えられなければ契約にはつながりません。
商品の内容だけではなく相手にとってのメリットやデメリットをうまく説明し、納得してもらって購入してもらうことが保険の営業には求められます。
こういったプレゼンテーションの力は仕事上だけではなく、転職時に自分を売り込んで信頼を得るためにも使えるスキルです。
目標達成
保険の営業には売上目標が設定され、それを達成することが求められます。目標達成のために結果から逆に考え、週単位・日単位での業務に落とし込む能力が必要です。
このように目標達成のため具体的な動きを考えられる力は、とくに営業職への転職を考えている際に有利となるでしょう。
体力・精神力
保険の営業は、たくさんのお客さんに合って話をしても、成約までこぎつけるのはわずかです。
断られ続けるとダメージが大きく、むげに断られたり心無い言葉を浴びせられたりすると精神的に追い詰められてしまうことも考えられます。また、営業の際には移動も多く、体力的に厳しい面も否めません。
こういった経験を経ることで養われた体力や精神力は、転職時には強力な武器として使えます。
嫌だった出来事もスキルとして利用できると思えば、これまでの経験が報われるでしょう。
保険の知識
保険の知識も活かせる範囲は限定的ですが、スキルとして利用できます。
業務としてこれまで携わってきているので、保険の知識は一般の方よりは持っているはずです。
同業他社への転職には当然有利となりますし、他の金融業界への転職時にも有利となるのは間違いありません。
保険の営業から転職しやすい業界・職種
保険の営業から転職しやすい業界
金融業界
保険業界と同じ金融業界へは、転職しやすいといえます。これまでの保険業で身につけた知識や専門性がうまく活用できます。
営業部門だけではなく、窓口業務やバックオフィスでも重宝されるでしょう。
人材派遣・システム・広告など無形商材を取り扱う業界
これまで「保険」という無形商材を取り扱ってきた経験から、同じように無形商材を扱う業界へ就職するのも一案です。
それぞれの専門知識をつけなければならない前提となりますが、営業方法は似ている部分が多くあるので、これまでのノウハウが活かせます。
保険の営業から転職しやすい職種
営業・販売
保険の営業で身につけた能力をすべて活かせるのが、営業職です。対企業や対一般客どちらの営業でも、これまでの経験とスキルがつかえます。
対面販売の店員や販売窓口の業務も視野に入れて企業を探すとよいでしょう。
営業アシスタント
「表立って営業に出るのがつらい」といった理由で転職を考えている方は、営業アシスタントという方法もあります。
これまで営業として働いていた経験があれば、営業がどこをサポートしてもらいたいか細かくつかめるため、重宝されることは間違いないでしょう。
総務・事務
これまでのコミュニケーション力を活かし、人事・総務などのバックオフィス業務を目指すのもよい選択です。
社内の人間に対して傾聴やコミュニケーションを活かし、社内を円滑にできるといったアピールが転職時に有効です。
同じ業界へ転職をする場合にするべきこと
同じ保険の営業として転職を考えている場合、キャリアアップを考えているケースが多いのではないでしょうか。
そのような場合、最低でも次にあげる点を整理して面接に挑むことをおすすめします。
- 志望動機
- なぜ前職をやめようと思ったか(やめたか)
- 自分のこれまでの経験やスキル
- これまであげた具体的な実績(数字)
- どういった点で会社に貢献できるか
このあたりを掘り下げて説明できるようにしておくと、面接時に困ることは少ないでしょう。
必要な資格を問われることはあまりないですが、取得しておくと有利となる資格はあります。
保険を販売するのに必須の資格
保険会社で営業として働く上で必須となる「生命保険募集人」「損害保険募集人」などの資格があります。
同じ職への転職を前提とする場合は前職時に取得しているはずなので、持っていればあらためて取る必要はありません。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーには国家資格の「FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士」と、民間資格の「AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)資格」「CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)資格」があります。
FP技能士には1〜3級があり、転職に役立つのは2級以上です。
また、AFP資格はFP検定2級以上が受験資格となっており、CFPはAFPのさらに上級資格となります。
投資診断士・相続診断士・中小企業診断士
投資診断士・相続診断士・中小企業診断士の資格は、持っていれば顧客からの信頼を得られるため、転職時に非常に有効です。
ただし必須というわけではないので、興味のある分野を深く勉強したいという意味で取得を目指すとよいでしょう。