「今の仕事は本当に自分に合っているのだろうか?」
誰しもそのようなことを考えることがありますよね。コールセンターやオペレーターとして働く方も同様でしょう。
そのようなとき、自分がこれまで培ってきたスキルが活かせればよいと考えるのも自然なことです。
この記事ではコールセンター・オペレーターとして働いてきた方にはどのようなスキルが身についているか、またそれらを活かして転職活動をするにはどのような職が向いているのかについて説明しています。
転職をお考えのコールセンター・オペレーターの方は、ぜひご一読ください。
コールセンター・オペレーターが転職先で活かせる経験やスキル
電話応対スキル
コールセンター・オペレーターは、毎日何件もの電話応対をするのが主な仕事となっています。
そのような毎日の業務の中で、電話応対のスキルは非常に上達しているといえるでしょう。
「明るくハキハキと丁寧に話せる」「相手のペースに合わせて落ち着いて話せる」というのは、どのような職についても必要となります。
また敬語の正しい使い方も身につきますので、電話の応対について困ることはないでしょう。
問題解決力
コールセンターへは、クレームや想定外の問い合わせなどさまざまな内容の問い合わせが入ります。
それらの内容を正しく理解し、確認しながら処理する能力がオペレーターには備わっています。
とっさの時の冷静な判断力や交渉力は、どの仕事にでも役立てられるでしょう。
パソコン操作
コールセンターのオペレーターは、電話の応対をしつつパソコン入力をする機会が多くなります。
もし入力を間違えた場合は処理が遅れるため、タイピングのスピードや正確性が必要となります。
業界の専門知識
コールセンターによって通信・物販・金融・保険など、取り扱っている商品が違います。
それぞれで取り扱っている商品について何も知らない状態で電話応対するのは難しく、オペレーターとして働くにはある程度の知識を身につけていなければなりません。
それらの商品を取り扱っている業界へ転職を考えている際に、基礎的な知識や業界のルールなどを知っているとスムーズに活動へ取り掛かれます。
コミュニケーション能力
コールセンターではさまざまな顧客から連絡があり、それぞれ対応方法が異なります。
相手の話を聞いて理解し、こちらから相手に解決方法を提案することもあるでしょう。
そういった会話からニーズをくみ取る傾聴力や対応力などのコミュニケーション能力は、どの業界の職種でも活かせる分野があります。
コールセンター・オペレーターから転職しやすい業界・職種
コールセンター・オペレーターから転職しやすい業界
コールセンターで取り扱っていた商品の業界
コールセンターの業務でしか就業経験がない場合、正直なところその強みを活かせる業界は限られます。
そのような中でも毎日の業務として取り扱っていた商品の業界であれば、ある程度の専門知識や業界の動きがわかっているはずです。
コールセンター・オペレーターから転職しやすい業種
事務職
これまで培ってきた電話対応やパソコンスキルを活かすには、事務職への転職がピッタリです。
電話対応とパソコン業務は、事務職ではなくてはならないスキルです。
そういった業務の経験値が高い方は、少々のことでは動じることがなく働くのに有利な環境といえるでしょう。
タイピングの能力を活かすには、事務職の中でもデータ入力に特化した業種を探すのも一つの方法です。
営業職
これまでに身につけたコミュニケーション力や判断力を活かすには、営業職も選択肢として考えるとよいかもしれません。
正しい敬語や顧客のクレームなどの問題にすぐ対応できる能力は、営業職として即戦力となるポテンシャルが感じられます。
対企業の営業職もそうですが、店頭での接客や販売といった営業職もコミュニケーション力が活かせますので向いているでしょう。
同じ業界へ転職をする場合にするべきこと
コールセンターやオペレーターの業界で重視されるのは、やはり経験値です。
初心者でも比較的始めやすい職種ではあるのですが、経験を積んでいる方は優遇されます。前職が職長クラスからの転職であれば、職場改善提案も期待できるのでさらに有利となるでしょう。
コールセンター・オペレーターへの転職にあたって、資格の所持は必須ではありません。
しかし何か資格を持っていれば、転職の際にアピールポイントとして使えます。
コールセンターやオペレーターの業務上で役立つ内容の検定については、次があげられます。
コンタクトセンター検定
「顧客対応力の高さ」のスキルを持っていることが証明できる検定です。
CS(Customer Satisfaction)スペシャリスト検定
顧客満足度について、理論と実践技術の習得度が問われる検定です。
試験には筆記のほかに、電話による口頭試問が実施されます。
電話応対技能検定
電話を受ける、かける際の応対やビジネスマナー、臨機応変に対応するコミュニケーション能力などを問われる検定です。
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
Word・Excel・PowerPointなど、マイクロソフトOffice製品の利用スキルを証明できる資格です。
マイクロソフトOfficeは現在あらゆる業界でメイン使用されているため、実用的なスキルを持つ人材はコールセンターでも重宝されます。
秘書技能検定
コールセンターでは、さまざまな状況に対する判断力や対応力が問われます。
ビジネスマナーや一般常識、文書作成などの業務が問われる秘書技能検定を所持していることで、オペレーターとして働いてもらう上で安心感を与えられるでしょう。
TOEIC
コールセンターへ連絡してくる方は、日本語ができる方だけとは限りません。取り扱っている商品によっては、英語での問い合わせが多い可能性も考えられます。
そのようなケースが考えられる職場への転職の場合、TOEICで600点以上あれば英語力のアピールとしては十分です。
転職活動において資格はあくまでも活動の補助として考え、やる気や積極性を全面に出しておくとうまく進められるでしょう。