よくあるアミューズメント業界から転職したい理由
1 上下関係が厳しい
パチンコ店の上下関係は厳しいです。アルバイト店員は店長に厳しくされ、店長はオーナーや地域リーダーに厳しくされています。
また、パチンコやスロットは「遊戯」ですが、実質的に金銭に直結する景品があります。そのため、遊戯者も真剣に利益を得ようとします。店側は、遊戯者に負けないように店の利益を確保しようと必死で、結果的に数字を意識した厳しさがあります。
2 体力的につらい
ホール業務や閉店後の新台入れ替えは、体力的につらい作業です。閉店後は既に深夜であるにも関わらず、多くのパチンコ代やスロット代の調整を行わなければいけません。
清掃作業はアルバイトに任せても、新台をホールに導入するには社員が関わります。朝まで時間が必要な場合もあるでしょう。
3 休みを取りづらい
遊戯者には有り難いですが、ほとんどの店舗は年中無休。新台入替前日は、店舗閉店日にしている店もあります。
しかし、店舗を休みにしてても新台入替作業があります。別に従業員が休めるわけではないので、結果として休みが取れません。長期休暇をとりにくいのは、やめたいと感じる大きな原因の1つです。
4 嫌味なお客さんがいる
パチンコ店は常連客が多く、毎日来店する客も多数です。中には嫌味ばかりを言う客もいて、クレームのように文句を言われます。
5 体調不良
パチンコ店は、常に大音量の機械音で包まれています。遊戯者が調整できるため、ホール内は常に騒音状態と言えます。
騒音に対して従業員は耳栓などをつけられるわけもなく、大きな音を一日中聞かなければいけないので、体調に大きく影響を与えます。慣れたときには、耳が悪くなっている人もいるかもしれません。
アミューズメント業界のキャリアチェンジの方法
アミューズメント業界で働きつつ、キャリアチェンジする方法を紹介します。キャリアチェンジ方法を明確にし、自分の方向性を考えるきっかけにしてみてください。
同店舗でキャリアップ
同じ店舗内でも、立場をあげていく方法もあります。例えばアルバイト店員が正社員になるなどでしょう。キャリアアップすれば、報酬が増えるのは当然です。
業務内容が大きく変わるわけではなく、仕事に不満を感じる場合、大きく変わったと実感しにくい。
同業界内で別店舗に転職
アミューズメント業界は、1つの会社が複数の店舗を運営していることが多いでしょう。同じ会社内でも、別店舗で働けばキャリアアップになることがあります。
また、同業の別会社に転職し、これまでの経験を活かしてみるのも良いでしょう。
大きく仕事内容が変化するわけではなく、給与面以外の不満は改善されづらい。
他業種に転職
体力や人間関係、騒音などが原因で転職を考える人は、他業種にチャレンジするほうが良いでしょう。新しい環境に不安はあれど、アミューズメント業界で磨いたサービス精神はどんな職種にも必要な能力です。
アミューズメント業界の強み、身につくスキル
転職するには自身のスキルをアピールする必要があります。アミューズメント業界の中でも、例えばパチンコ店で働いた人には、以下のようなスキルが身につきます。
自身のアピールポイントとして、確認しておきましょう。
体力・根性
体力と根性は、パチンコ店で働けば鍛えられています。働く前は舐めていた人も、何度もドル箱を移動させるのは重労働です。毎日ドル箱を上げ下げするだけでも、かなり体力がつくでしょう。
疲れているときも客は遠慮なく要求しますので、自然と体力と根性が身につきます。
ビジネスマナー
従業員は客に満足してもらうため、ビジネスマナーを徹底する能力が身についています。
コミュニケーション能力
特にホールでの業務は、インカムなどをつけて従業員同士の連携をはかります。加えて、客とのコミュニケーションも必要です。そのため、パチンコ店で働いている人は自然とコミュニケーション能力が高まります。
接客経験
パチンコ店はサービス業とも位置づけられます。従業員が直接的に商品を販売しないからです。そのため、接客サービスの向上を考えている従業員は多いでしょう。
客が満足することを常に考える能力は、他の業種でも必要とされます。
店舗管理
社員で働いていた人は、店舗管理を任されている場合が多いでしょう。この店舗管理能力は、他の業種に転職しても必要な能力です。
アミューズメント業界からの転職がおすすめの職種
アミューズメント業界から転職する際におすすめの職種を紹介します。主に接客を伴う職業です。参考にしてみてください。
接客業
アミューズメント業界で鍛え上げた接客能力、コミュニケーション能力などがあります。転職しても接客に関する能力を発揮できるため、接客業はおすすめです。
客の想いに寄り添い、満足するサービスを考える能力を発揮してみましょう。
営業職
相手のことを考え、商品を販売するのが営業職です。持ち前の体力と根性を活かし、訪問販売などを行います。
アミューズメント業界で鍛えられた能力であるため、あなたの長所として面接でもアピールできるでしょう。営業職は、根性がある人を求めています。
アミューズメント業界からの転職が可能な業界
全く異なる業界へチャレンジするため、身につけたスキルを活かせる業界を紹介します。参考にしてみてください。
IT業界
今後の動向を考えつつ、商品開発などを行うのもIT業界です。また、スマートフォンを初めとする携帯電話会社には、店舗販売が含まれます。
WEB業界では、数多くの情報を精査する能力が必要です。店舗管理をしていた人におすすめの業界です。
不動産業界
不動産業界は、体力と根性を兼ね備えた人材を求めています。さらに、サービス精神をもちつつ売上を意識できる人材は重宝されるでしょう。
客の意見を重視すれば売上が上がらず、店を重視すれば客の満足度が低下するからです。
アミューズメント業界でも同様の能力が要求されており、これまでの能力が活かせる業界と言えます。
飲食業界
複数の客に商品やサービスを提供する飲食業界。体力が必要な業界なのは言わずもがなです。飲食業界もアミューズメント業界と同様に、店長やアルバイトで運営されています。
社員は主に店長に就任することが多く、店舗管理が必要です。これまでの経験を活かせる業種でしょう。
運送業界
宅配便をはじめとする運送業界でも、体力と根性は必須です。配送員だけでなく、荷物の整理をする内部の従業員が必要です。荷物管理は、体力と根性がなければできません。
また、従業員同士の連携が必須で、アミューズメント業界で身につけた能力をすべて発揮できます。
まとめ
パチンコ店で働いた人は「自分には何があるのだろう」と考えているかも知れません。特別な資格や技能をもつわけでもないからです。
しかし、アミューズメント業界の従業員は「サービスを売上に変えるプロ」です。
アミューズメント業界の業務は、サボろうと思えばいくらでもサボれます。しかし、店舗をより良くするにはサボれない。怠けると売上に直結し、客に満足感を与えられない。矛盾に似た悩みを抱えますが、考えて行動する能力があるのです。
あなたを必要とする業界はたくさんあります。ぜひ検討してみてください。