よくあるフード・飲食業界から転職したい理由
1 激務・仕事がキツイ
飲食業界・フード業界の中でも、飲食店は「3K職場」と昔から呼ばれるなど大変な苦労が多いお仕事とされています。
実際に、働いてみると分かりますが。「3K職場」という言葉の通り、常に立ち仕事でキツイなどは当然で社員になれば労働時間外も働くのが当たり前と言った職場が非常に多いです。
2 給料が安い
給料は、職場や職種によって違いがありますが、平均年収や月収から見ても、大きく見劣りする手取り収入なんてこともざらです。
しかも、職場によっては、
「遅刻や欠勤に対しての罰金のような扱いの減給があった」
「役職手当が付いたかと思えば、残業手当や休日出勤の手当が一切つかなくなった」
という声もありました。
3 労働時間が長い
最初に求人情報で見た募集情報とは、全く異なる条件だったり勤務時間、労働時間があり得ないぐらい長いなんてことも少なくありません。
良くニュースで報道されるような、過労死問題のような事が起こりかねない職場も有り得かねます。
4 モラハラ・パワハラ
飲食業界は、非常に体育会系の会社が比較的多いように感じます。
上司や店長からの仕事に対するパワハラ・モラハラとも取れるような言動、行き過ぎた指導、教育もこの業界をやめたいと考える原因の1つです。
5 仕事のストレス
飲食業界は、多くのストレスが付いて回る大変な職業です。
飲食業界で仕事をした経験が無い人からすれば、表面的なお客様からのクレーム対応などと言った対顧客のみ見えますが、実際には社員になれば上司である店長からのパワハラにも近いキツイ叱責や、平気で仕事をさぼったり、ずる休みをするアルバイトの調整など挙げればキリがありません。
フード・飲食業界から転職するメリット
「飲食業界を辞めたい」「異業種に転職したい」そのように考えている方は、非常に多いのではないでしょうか?
しかし、転職するとなればそのメリット・デメリットを明確に理解しておかなければまた転職先で困った、、となりかねません。
実際に、飲食業界から異業種に転職した経験から良かったと思ったメリットを4つご紹介します。
労働時間が改善される
飲食業界をやめたい、転職したいと思う大きな理由である労働時間ですが、異業種への転職により大きく改善する事ができるでしょう。
将来性のある業界に転職できる
働いても、働いても先の見えない将来へのキャリアアップ、昇給と言った現実的な問題も多い業界です。転職による将来性のある業界にいくことができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
給与が上がる
給料が安いことは勿論ですが、それ以上に、残業代や休みの日に出勤したことによる休日出勤手当などの諸手当が正当に払われない事があります。
転職したことにより、
- 基本給
- 交通費
- 残業代
- 給料
- 福利厚生
- 待遇
が大きく改善される可能性も十分にあります。
有給休暇が取れる
労働基準法でも、
雇入れの日から6カ月間継続勤務し、その間の全労働日の8割以上出勤した場合、1年ごとに、最低10日を付与しなければならない
と制定されている有給休暇ですが、飲食業界・フード業界の多くでは、特に店舗スタッフともなれば有給を使うなど御法度かのような風潮さえあります。
その点、転職した異業種の業界では安心して有給休暇を利用できますし、会社が有給休暇の消化を義務化している企業もあるほどです。
フード・飲食業界の強み、身につくスキル
コミュニケーション能力
飲食業界、特に店舗での接客業であればお客様とのコミュニケーションは必須です。また職場には、同年代だけではなく幅広い世代の人もおり、共に仕事をすることで世代を問わずにコミュニケーションを取れる柔軟さが身に尽きます。
当然、お客様にも年配の方から若い方までいらっしゃいますので、お客様に合わせた言葉遣いや、敬語、会話の引き出しと言ったものも身につくようになります。
マネジメント能力
飲食業における店舗運営では、社員以外にパートやアルバイトと言った立場も年代も違う多くのスタッフがともに働きます。
世代間での仕事に対する意識も大きく違うため、アルバイトのスタッフのモチベーション維持やどのように仕事を教え教育するか、またシフト調整やスケジュール管理と言った点も、店長ではなくとも社員になれば求められるようになります。
このような、現場の状況や各スタッフ間の調整と言った業務を日常的にこなすことで他の業界でも活かせるマネジメント能力が身につくでしょう。
臨機応変な対応能力
店舗スタッフとして働いている際に色んなお客様が来店されます。例えば国籍が違い、日本語が通じない方であったり、耳の不自由なお客様と言った方も来店されます。
このような場合、普段と変わらない接客をしていてはお客様を喜ばせ満足させることが出来ません。その場、そしてそのお客様に応じて柔軟に臨機応変な接客、ホスピタリティ(おもてなし)をご提供する事でお喜び頂けます。
そして、このような経験こそが転職の際に活かせる強み・スキルになります。
マーケティング能力
飲食業では、店舗業務とは別に集客や販促におけるマーケティングのお仕事をする場合もあります。
店内のポップや、メニュー表のデザイン、またチラシやホームページのブログの更新などお店によってはすべて現場のスタッフが兼任することもあります。
転職時には、上記のような販促やマーケティングもアピールポイントに出来るでしょう。
マルチタスク
多くの飲食業は、常に人手不足が続いておりお店によっては、接客や注文やオーダーの受付だけではなく裏方のお皿洗いであったり、盛り付けなど、複数の業務を同時並行して担当しなければなりません。
転職する際には、マルチタスクをそつなく実行するのが苦ではなくなり、幅広い視野をもって業務に取り組むことができます。
フード・飲食業界から転職がおすすめの職種
ITエンジニア
飲食業界からITエンジニアへの転職とだけ聞くと、「それは無理だろう」と思いがちですが、ここ最近の転職市場では飲食業界を含め未経験からITエンジニアへと転職する方が非常に増えています。
これはITエンジニア不足が、年々加速している事と未経験でも戦略に出来る企業側の体制が整ってきたからでしょう。転
職出来れば就職先の企業にもよりますが、給料、休日、諸手当等の待遇面でも大きく労働環境を改善する事が出来るでしょう。
営業職
営業職への転職の魅力は、何と言っても自分の実力次第で今よりも多くの収入・報酬を手に入れることが出来る点にあるでしょう。
営業職には、大抵の企業には固定給とは別に歩合給が設定されています。現状の、飲食業では将来の収入に不満がある、キャリアアップに不安があるという方は、営業職も転職の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
介護職
飲食業から介護職への転職は、以下のメリットがあります。よりキャリアアップの機会が道筋が明確である点です。これにより、日々の大変なお仕事もよりやりがい、目標を持って取り組むことができるため自身の成長にも繋がります。
また、日々の経験を積むことにより資格取得が出来て、昇給や昇格の機会もあり非正規雇用ではなく正社員として雇用される点もオススメ出来るポイントです。
フード・飲食業界から転職が可能な業界
人材業界
人材業界は、未経験でも広く求人募集されているため転職のチャンスは非常に大きいです。
しかし、注意すべき点は人材業界とはいえ業態や職種は、非常に幅広いため転職する上では、自身の経験のある業界に関係する人材会社を中心に求人リサーチした方が良いでしょう。
IT業界
IT業界へ転職する場合には、自分自身の転職後の数年先までのキャリアビジョンをイメージしたうえで転職先の業界や職種を選ぶと失敗を少なくすることが出来るでしょう。
全くの未経験ですから、イメージがわかないという場合はインターネット上で情報収集する事は勿論ですが、IT業界の関係者の方も多く利用している、FacebookやTwitterなどでリサーチ、事前準備をしておきましょう。
不動産業界
不動産業界も比較的、未経験者に寛容な業界です。営業職が多いイメージですが、給料の良い会社で働きたい、もっと自分の実力を試したいという方にはうってつけの業界でしょう。
金融業界
金融業界への転職と言えば、銀行・証券・保険とあります。この中でも未経験でも間口が広いと言えば、保険の営業職でしょう。
とはいえ、保険のセールスは、ご存知の通り未経験者にとっては非常に難易度の高いお仕事であることは間違いありません。ですので、転職する際にはかならず先の将来ビジョンを描いてから転職されるのが良いでしょう。
医療機器メーカー
医療機器メーカーへの転職は、未経験者にとっては上記の業界に比べ少しだけ転職の難易度が高くなります。
そのため、医療機器メーカーへ転職する際にはその職種、業種で活用できるスキルや経験を身に着けてからの転職を行った方が良いでしょう。
まとめ
飲食業界、フード業界で培った接客・接遇の経験は、必ず異業種、他業界への転職に置いても役立つことでしょう。
飲食業界で得た経験、スキルについて、振り返りつつ明確な、キャリアアップのビジョンを持つことでより自分の目標に近づける転職活動となるでしょう。