現職からの転職

教職員からの転職はできる?経験を活かせる業界やスキルについて

教職員の仕事について

「学校の先生」と呼ばれる教職員は、児童や生徒の心に寄り添い未来を創造する職業です。しかし、退職したいと考える人も少なくありません。

本記事では、教職員の仕事内容と退職したい理由をまとめます。おすすめの職種や業界も紹介します。参考にしてみてください。

仕事の特徴

小学校教諭はすべての教科を、中学校以上の教諭は担当教科を教えます。しかし、授業時間だけが教職員の仕事ではありません。

  • テストの採点
  • 教材の確保
  • その他の事務的な業務
  • 生徒の進路を考える
  • 生徒の揉め事の解決

などなど、教職員は勉強だけを教えるのではなく、今後を生きる子どもたちが人間として生きる「人間力」を養います。

しかし子供の育成は難しく、悩みすぎて精神的にまいってしまう教員が後を断ちません。また生徒から嫌がらせを受け病んでしまい、退職する教職員も多数です。

以下では教職員がやめたい理由をまとめ、転職する際に必要な情報を紹介します。

やめたい理由について

教師は子どもたちの「見本」になるべき存在です。しかし先述のように病んでしまう教職員も多数です。教職員をやめたいと感じる理由には、主に以下の5つがあります。

  1. 人間関係がつらい
  2. 休日出勤が多い
  3. 労働のわりに給与が低い
  4. 環境を変化させたい
  5. 正規職員になれない

それぞれ解説していきます。自身の気持ちと照らし合わせ、転職理由として考えをまとめておきましょう。

1 人間関係がつらい

教職員は常に異なる立場の人に挟まれ、どちらからも精神的に追い込まれます。異なる立場の人には、校長や教頭、生徒や保護者などがいます。例えば以下のように板挟みになります。

  • 校長や教頭は、保護者を満足させろと言う
  • 保護者は生徒が進学できればいいと言う
  • 生徒は勉強ではなく、部活動を頑張りたいと言う

それぞれの立場では、どれも納得できる内容です。しかし実際に複数の生徒を相手にしながら、全ての立場の人の意見を受け入れるのは至難の業です。

どの意見を尊重すれば良いかわからなくなり、精神的にストレスを抱える教職員が多く退職を希望します。

2休日出勤が多い

中高の教職員に多いのが「休日出勤」に関する悩みです。部活動の顧問になっている教職員は、試合や練習のため出勤しなければいけません。しかし、時間外労働として認められる給与は微々たるものです。

プライベートの時間がなくストレスを感じ、教職員を辞めたいと感じます。

3労働のわりに給与が低い

授業以外にも雑務が存在します。

  • テストの採点
  • 清掃
  • 職員会議
  • 出張

などです。授業の合間を縫って雑務を行うしかなく、労働時間が長くなります。しかし、残業による給与の追加加算は少なく、サービス残業になる場合が多いでしょう。

4 環境を変化させたい

小学校から大学まで学校生活を送り、そのまま教職員になると「学校」ばかりで生活しています。学校以外の環境を知りたいと感じることもあるでしょう。

また学生を相手にする仕事であるため、大人と接する時間が少ない職業です。子供心がわからなくなった場合など、子供と接するのではなく大人と接する仕事につきたいと考える人もいるようです。

5 正規職員になれない

教職員は「正規」と「臨時」にわかれます。正規職員になるには採用試験を突破しなければいけません。倍率が高いため、不合格になった場合は臨時教員に登録します。

臨時教員として勤務している場合でも、生活への不安を感じやすい傾向があります。臨時教員には任期があるため、任期終了後の仕事があるとは限らないからです。

来年には仕事がないかもしれないという不安に押しつぶされ、より安定した仕事を探すようになります。

年代別での教職員の転職

教職員が転職を考える場合、それぞれの年代で考えるべき内容が異なります。年代により身につけたスキルが異なり、環境変化に対応できる力が違うからです。それぞれ以下で説明していきます。

20代での転職

20代の教職員は転職に有利です。大学を卒業し、教員免許を保有しているからです。有能な人物である証明になり、他の企業からも優秀と見られます。

教員を辞めた理由を述べる際も、未来に向けた考え方を述べれば理解されます。また、臨時教員が長くなると転職を考える人が多く、他の企業も現状を理解しています。

30代での転職

30代の教職員は、教員免許の更新を考える時期です。転職先で教員免許が必要とは限らず、不要と考えるかも知れません。

一度転職すれば年齢制限により教職員には戻れない恐怖を感じる人もいます。私生活では子育てをする人も、給与面を考えて転職を志します。自らの将来を最も考えるべき時期で、慎重に行動する必要があります。

40代での転職

教職員として「ベテラン」と言われ始めるタイミングです。転職すれば、最も下の立場になると理解しておきましょう。教員以外の一般企業で働いてきた40代は役職についていることが多いからです。

また、児童や生徒には指導しなければいけませんでした。しかし、転職すれば学ぶ側はあなたです。プライドや思い込みを無くし、謙虚な気持ちで転職するべきでしょう。

教職員の転職のポイント

教職員が転職する際のポイントを紹介します。教職員は様々な能力があります。教科担任だけでなく、実技の経験もあるからです。

しかし、謙虚さ故にネガティブな発言をする場合があるでしょう。以下のポイントをおさえ、転職を有利にしましょう。

退職理由はポジティブに(ネガティブな理由は避ける)

教職員が退職を考える場合、給与や人間関係などネガティブな理由になることが多いでしょう。しかし、転職するにはポジティブな理由に転換します。

例えば

・給与が少ないと感じて退職したなら「夢を叶えるために転職」
・人間関係に不満を感じて退職するなら「より優れた人と出会う」

とします。ネガティブな理由は、裏返してポジティブな発言にしましょう。

教職員としての経験やスキルを深堀りする

例えば数学担当の教員だった場合、思考や探求に秀でています。物事の真理を追求できるため、問題解決能力に秀でています。

国語担当だった場合、人の思想や要点の整理が得意です。他にも多くの雑務を処理するための「事務処理能力」などもあります。

自分のスキルを深堀りし明確な自己アピールを考えましょう。

会社にどう貢献できるかをアピールする

会社への貢献を具体化する必要があります。教職員は「利益追求」を経験していません。人間力や総合力を育成してきたからです。

しかし、企業では「利益追求」が最大の目的です。そのため、会社に利益を与える具体的な方法をアピールする必要があります。

ITスキルは乏しいと思われがち

教職員はIT関連のスキルは乏しいと思われがちで、パソコン操作が苦手と思われています。「ワードやエクセル程度」と述べるのではなく、「事務作業は得意」と言えるように練習しましょう。

教職員の強み、身につくスキル

教職員の強みやスキルを紹介します。自らを分析するのは難しく、教職員は自分のアピールが苦手です。強みやスキルを明確にしておき、転職面接などでアピールできるようにしておきましょう。

指導力

「指導力」には定評があります。生徒や保護者へ説明し、多くの人を指導してきたからです。教職で培った「指導力」は、企業で必要な人材育成能力です。

プレゼンテーション能力

教員では「授業力」と呼ばれているのは、プレゼンテーション能力のことです。生徒にわかりやすく解説できる力があります。企業でもプレゼンを任され、クライアントを納得させる力があるでしょう。

コミュニケーション能力

人間関係によりコミュニケーション能力が鍛えられています。どんな生徒にも真剣に向き合ったからです。よく話す生徒も、話さない生徒もいます。それぞれに長所を見つけ、教育を考えてきたはずです。

それらの行動は、すべてコミュニケーション能力です。

教職員から転職がおすすめの職種

教職員から転職する際、おすすめの職種を紹介します。スキルを活かし、今後の人生を豊かにするためにおすすめの職種です。

営業職

営業職は、他人とのコミュニケーションが要求されます。全く知らない相手を納得させるプレゼン能力も必要です。教職員経験者は、どちらの能力も秀でているためおすすめです。

ただし、会社に利益をもたらすのが営業職です。「利益追求」を忘れないようにしましょう。

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事務職

教職員から「授業」を省けば事務職と似ています。書類を整理したり、計画を立てます。

教員と比較すると、企業の事務が楽と感じる人もいます。授業計画のようなサービス業務が存在しないからです。すべての事務は作業と感じ、教員経験者は簡単にこなせます。

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教職員から転職可能な業界

教職員から転職が可能な業界を紹介します。教員免許を主に活用し、今後も活躍できる業界です。参考にしてみてください。

教育業界

一般企業にも教育業界は存在します。学習塾や教材販売の会社などです。他にも障がい者支援を行う会社などもあります。

勉強を使用せず、体や心の育成を目指すスポーツ関連の教育業界もあるでしょう。教員とは別の角度から、教育に取り組めるのが特徴です。

人材業界

人の支えになる人材業界もおすすめです。企業に属さない人は助けを求めています。人材業界は、仕事を求める人に仕事を紹介します。人材不足の企業に、優秀な人材を紹介するでしょう。人

の役に立つ仕事が人材業界です。教員経験者には向いています。

キッズメーカー

子どもの遊び道具などを作るキッズメーカーもあります。経験から子どもの思考を想像できる教員は、キッズメーカーでも活躍できます。子どもの欲しい物を考え、作り出せる能力があるからです。教員では「教材づくり」で行っている能力です。

医療施設

特別支援教室の延長線に「医療施設」があります。助けを求める人に手を差し伸べ、共に生きていく手段を創造します。医師や看護師とも協力関係を築き、今まで以上に支えを必要とする人たちのサポートを行います。

まとめ

教職員は「人間関係」「待遇」などに悩みを感じます。しかし、公務員である教員は「利益追求」の考えが乏しいでしょう。

転職を考える際、一般企業は「利益追求」を最大の目的としています。

心の面だけでなく、会社に利益を生み出すメリットを述べるよう努力しましょう。