DyE ft. Egyptian Lover「She’s Bad」
dir/ed: Dent De Cuir|prod co: Excuse My French|ex pr: Constance Guillou, Angélique Bosio|dop: Alexandre Icovic|ad: Francois Bourguet|wardrobe: Géraldine Pezet|hair: Philipinne Cordon|make-up: Oriane Cattiaux|colorist: Sylvain Canot|post prod co: Premiere Heure
日本アニメ風の絵柄にクトゥルフ神話的クリーチャーが登場する、エログロな物語を描いた、フランスのエレクトロミュージシャンDyEが2011年10月に公開したミュージックビデオ(MV)「Fantasy」。white-screen.jpでも年間アクセスランキングTOP5に入り、YouTubeで約4,900万ビューを記録した「Fantasy」から、約2年9ヶ月ぶりとなるDyEの待望の新作MV「She’s Bad」をご紹介!

「She’s Bad」は、人間の動物としての本性をユーモアたっぷりに暴き出した、前作に負けず劣らず、エロティックでグロテスクなインパクト大のMV! エキゾチックなバーでのデートを経て、情事に耽る男女の肢体に野生動物をクロマキー合成させ、互いの心情や関係性のメタファーとして描いていくユニークな作品。男性に比べて肉食動物の映像が多く映る女性の行動は、やがてメタファーを超え、野生的な本性が牙を向く!

ウエストコースト・エレクトロ / ラップの伝説的アーティストEgyptian Lover(エジプシャン・ラヴァー)をフィーチャーした楽曲は、DyE曰く「これは悪いオンナ、人類を超えたセクシー過ぎるオンナについての曲」。本作のMVを手掛けたのは、パリとモントリオールを拠点に活動する、Jean-Philippe Chartrand(ジャン=フィリップ・シャルトラン)とBenjamin Mege(ベンジャミン・メージュ)のディレクターズ・デュオDent De Cuirだ。

Dent De Cuirは、本作を制作するにあたり、主にコラージュを手掛けるイギリス人アーティストJohn Stezaker(ジョン・ステザカー)の作品集、そしてタトゥーの本を読み、肌に絵や写真を貼り付ける手法について研究したという。野生の動物たちの映像は、ロイヤリティフリーの素材を使用。また、顔こそ見えないが、グラマラスなボディラインで男性を魅了する女性役として、フランス人モデルAude Auffret(オード・オフレ)がエロスを振り撒く“悪いオンナ”を演じている。

Modeselektor feat. Otto von Schirach「Evil Twin」
dir/ed: Dent De Cuir|prod co: Miaou Studio|dop: Jean-Francois Hamelin|assistant cam: Nicolas Dufour-Lapperière
※メイキング映像はこちら
こちらは、Dent De Cuirが2012年1月に手掛けた、Modeselektor(モードセレクター)のMV「Evil Twin」。紙粘土によるお手製のサルのお面と全身タイツを装着した2人組のコミカルなやりとりを収めた複数の動画をQuickTimeで再生し、ウィンドウのレイアウトによって成立させる、アイデアが光るマルチスクリーンMVとなっている。本作は、2013年のSXSWのオフィシャルセレクションに選ばれた。
Alt-J「Hunger Of The Pine」
dir: Nabil|pr: Claire Oxley|dop: Ben Magahy|concept: Joe Newman|ed: Julia Knight|colorist: Aubrey Woodiwiss|lead vfx: Adam Watson|post prod co: Electric Theatre Collective|ad: Claran Beale|costume: Emma Savill|sfx make-up: Anna Thompson
逆再生を使った倒叙サスペンスなミュージックビデオ(MV)「Breezeblocks」など、才能溢れる個性的な監督によるMVを公開してきた、イギリスのインディ・ロックバンドAlt-J(アルト・ジェイ)。彼らが2014年9月にリリースする2ndアルバム「This Is All Yours」から、1stシングル「Hunger Of The Pine」のミュージックビデオ(MV)をお届けしよう。Miley Cyrus(マイリー・サイラス)の楽曲「4×4」から“I’m a female rebel(私は女反逆者)”というフレーズをサンプリングし、ループさせたエレクトロニカなサウンドに乗せて、大量に降り注ぐ矢から全力疾走で逃げる男性の姿を描く。猛烈なスピードで向かってくる無数の矢が男を打ち抜くリアルな表現に痛みを感じるのは、身体? それとも心?

スピードと鉄の重さがズシリと迫るCGの矢、空撮とステディカムで捉えたスリリングな実写映像、必死で逃げ惑う男性の迫真の演技が強烈に印象に残る本作。「誰かを恋しく思うことは、身体的な苦痛、例えば飢餓に似ている」という、アルト・ジェイのフロントマンJoe Newman(ジョー・ニューマン)による歌詞作のコンセプトがこのMVのアイデアとなっており、完成したMVについて「僕の中にあったシンプルなアイデアを、監督のNabilが完璧なまでに映像として表現してくれた」とコメントしている。

4分弱のMVを“襲ってくる矢から逃げる”というワンアイデアで描き切り、ニューマンにも称賛された本作の監督NabilことNabil Elderkin(ナビル・エルダーキン)は、オーストラリア出身ロサンゼルス在住の注目のディレクター / フォトグラファー。彼は、Kanye West(カニエ・ウェスト)のデビュー時のアーティスト写真をはじめ、フォトグラファーとしてキャリアを積んだ後、映像ディレクターとしても活躍開始した。

ナビル監督は、これまでArctic Monkeys(アークティック・モンキーズ)「Why’d You Only Call Me When You’re High?」、カニエ・ウェスト「Mercy」、Bon Iver(ボン・イヴェール)「Towers」など、シネマティックな実写に巧みなCGを組み合わせたナラティブMVを多数手掛けている。2010年には、ウガンダでヒップホップやブレイクダンスを広める活動をするAbraham “Abramz” Tekya(エイブラハム・“エイブラムズ”・テキャ)を追ったドキュメンタリー映画「Bouncing Cats」で、ニューポートビーチ映画祭やバハマ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。ミュージシャンから熱いラブコールを受け続けている実力派だ。

「Hunger Of The Pine」の撮影は、イギリス、ハートフォードシャーのチョーリーウッドにある森林地にて行われた。役者と並走する車両からスタビライザー付きのArri Alexaで撮られた地上の画と、Octocopter社のドローンにCanon EOS 5D MarkIIIを積んで空撮した画を使用。空撮では5D MarkIIIにMagic Lantern(Canonデジタル一眼レフ用のオープンソースのアドオン)をインストールし、Canon Cinema RAWでCFカードに収録出来るようにカスタマイズしている。また、CGとカラーグレーディングはロンドンのElectric Theatre Collectiveが担当した。

撮影現場にて、特殊メイク中のアシュレイ・ホーランド。
なお、主人公役に抜擢されたのは、ロンドンを拠点に活動するフリーランニング・チームStorm FreerunのメンバーAshley Holland(アシュレイ・ホーランド)。高い身体能力を活かし、1日中走り、飛び、矢を避ける動作を繰り返すというタフな役どころを卓越した演技力で見事こなしている。

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©BENJAMIN LEE
表参道のEYE OF GYREにて、写真家のベンジャミン・リーが草間彌生を撮り下ろした「とこしえの愛の部屋」写真展がまもなく開催される。8月1日(金)より。

世界中のアーティスト、文化人、クリエイター、セレブリティのポートレートを撮り続けてきた写真家のベンジャミン・リー。ここ3年に渡って彼は。いま世界的に最も注目される現代美術作家、草間彌生を追い続けている。

パリ、ロンドン、香港、ニューヨーク、東京、大阪、長野と場所を移しながら、カメラに収めた草間彌生の精力的な創作活動、情熱的な表現活動を、パノラミックに空間構成し、“とこしえの愛”を謳う草間彌生の宇宙を、EYE OF GYREの空間いっぱいに表出させる。
草間彌生「とこしえの愛の部屋」写真展
〜ベンジャミン・リーが撮る、草間彌生宇宙〜

会期:2014年8月1日(金) – 9月6日(土)
■8月18日(月)は全館休館
時間:11:00 – 20:00
入場料:無料
会場:EYE OF GYRE
東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F

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上野の東京藝術大学大学美術館にて、16組の研究組織やグループによるネットワーク型の創造にフォーカスした企画展「マテリアライジング展Ⅱ」が開催されている、8月8日(金)まで。

今日、生活に広く浸透し、欠かせないものとなっている“情報技術”。また、レーザーカッターや3Dプリンタといったデジタルファブリケーション技術も、特に昨今のメディアを賑わしている。テクノロジーの日常化は、あらゆる事物を柔軟にし、モノやコト、そして“あいだ”やカタチをひとつのシームレスな地平に統合しつつあり、デジタルな制作環境の隆盛は作り手の思考や手法を触発し、作品の有り様自体を変えていく。

本展は、大きな話題を呼んだ昨年の展覧会に引き続いて開催される、16組の研究組織やグループによるネットワーク型の創造にフォーカスした展覧会。領域を横断しながら、独創から共創まで、知の現場のリアルタイムな断面が示されている。

出展作家は、池田靖史、岩崎秀雄、小沢剛久保田晃弘、城一裕、野老朝雄、中山英之、羽藤英二、藤村龍至、思い出横丁情報科学芸術アカデミー、ご近所ものづくり同盟(菅野創、yang02、ヌケメ)、画理論研究室(藤崎圭一郎、佐々木崇人)ら16組。東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、多摩美術大学、情報科学芸術大学院大学、東京藝術大学等の研究機関が関わっている。

同時に、前回の展覧会の解読本「マテリアライジング・デコーディング 情報と物質とそのあいだ」も出版されるので、ぜひ手に入れたい。
マテリアライジング展Ⅱ 情報と物質とそのあいだ
会期:2014年7月19日(土) – 8月8日(金)
※7月28日(月)、8月4日(月)は休館
時間:10:00 – 17:00
※7月26日(土)、8月2日(土)は18:30まで
入場料:無料
会場:東京藝術大学大学美術館 陳列館1階、2階
東京都台東区上野公園12-8

2014ADC
Design: Katsuhiko Shibuya
銀座の2つのギャラリー(クリエイションギャラリーG8、ギンザ・グラフィック・ギャラリー)にて、日本の広告・グラフィック作品の最高峰を紹介する「2014 ADC展」が開催中だ。7月28日(月)まで。

2013年5月から2014年4月までの1年間に発表された、ポスターや新聞・雑誌広告、エディトリアルデザイン、パッケージ、CI&ロゴ、ディスプレイ、テレビコマーシャルなど多様なジャンルから応募された約8,500点もの作品の中から、80名の東京アートディレクターズクラブ(ADC)会員によって厳正な審査が行なわれ、広告、グラフィック作品の最高峰ともいえる「ADC賞」が決定。本展では、その審査会で選出された受賞作品、優秀作品を、11月に刊行される「ADC年鑑」(美術出版社)に先駆けて、2つの会場で紹介している。

なお、最終日の7月28日(月)にはクリエイションギャラリーG8にて、東日本旅客鉄道「行くぜ、東北。」を手がけた八木義博氏(アートディレクター)と阪野貴也(フォトグラファー)氏、大塚製薬「カロリーメイト」のクリエイティブスタッフである榎本卓朗氏(アートディレクター)、福部明浩氏(クリエイティブディレクター)、瀧本幹也氏(フォトグラファー)によるクリエイティブサロンが開催される(開催時間19:10 – 20:40、電話にて要予約 03-6835-2260、入場無料)。

会期はあとわずか。お見逃しなく。
2014 ADC展
会期:2014年7月4日(金) – 7月28日(月) 日祝休
時間:11:00 – 19:00
※ギンザ・グラフィック・ギャラリーは土曜は18:00まで
入場料:無料
会場:【一般作品】クリエイションギャラリーG8
東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
【会員作品】ギンザ・グラフィック・ギャラリー
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F