- 引っ越し作業で得たスキルを活かして転職したい
- 体力的に厳しいのでもう少し楽な仕事を探したい
- もっと他の仕事を経験したい
引っ越し作業員から転職を考えている方の理由は、人それぞれです。今までやってきたことだけではなく、外の世界も見てみたいと考えても不思議はありません。
そんな時これまでの経験やスキルが活かせるのかどうか、不安になってしまう方も多くいらっしゃるでしょう。
この記事では、引っ越し作業員として働いてきた方はどのような経験やスキルがあるのか、またそれらを活かして転職活動をするにはどのような職が向いているのかについて説明しています。
引っ越し作業員が転職先で活かせる経験やスキル
体力
引っ越し作業は、基本的に体力仕事が中心です。その経験を重ねることによって、一般の方と比較してかなり体力がついている自覚はあるはずです。
体力を活かす仕事への転職を考えている場合、引っ越し作業の経験は役立てられるでしょう。
コミュニケーション力
引っ越し作業には、ある程度のコミュニケーション能力は必須といえます。
一緒に作業する人員は2〜3名と多くなく、コミュニケーションはあまり必要ないと思われがちです。
しかし、依頼主とのコミュニケーションは重要となります。荷物の出し入れや家具の配置など、依頼主とコミュニケーションを取りつつ進める場面が多くあったのではないでしょうか。
コミュニケーションを取らないと業務が円滑に進まず、作業がはかどりません。
これはどの職場でも同じであり、引っ越し作業で養われたコミュニケーション力はさまざまな場面で生きてくるでしょう。
運転技術
引っ越し作業では、荷物を運ぶ以外にもトラックの運転業務があります。場所によっては、非常に狭くギリギリの道を通るケースもありますね。
そのような日々の業務で身についた運転技術は、車を運転する必要のある業種では非常に有用となります。
チームワーク・協調性
引っ越しの業務は一人で作業することはほぼなく、通常は2〜3名のチームで動きます。
チームメンバーがそれぞれ勝手気ままに作業していれば、仕事がうまく進まず依頼主に迷惑がかかります。
重たい荷物や大きな荷物などは、お互い力を合わせて運ぶ協調性が必要です。
引っ越し作業の中で身につけた協調性やチームワークは、チームで作業する仕事へ転職を考えているならば必要不可欠のスキルといえるでしょう。
集中力
引っ越し作業で取り扱うものは、すべて依頼主の大切な荷物です。集中力を持って取り扱わないと破損や紛失など、事故やクレームに直結します。
荷物を慎重に取り扱う集中力は、どの職場でも活かせるスキルとなるでしょう。
スケジュール管理
引っ越しの繁忙期になると、1日で2〜3件の引っ越しを掛け持ちすることがあります。
そういった際にうまく時間配分し、スケジュール管理しないと仕事が回らず、時間内に終わらせるのは難しくなるでしょう。
全体のスケジュールを把握して、うまく予定を立てる経験や能力は、時間のきめられた作業をする仕事に就く場合とくに役立ちます。
引っ越し作業員から転職しやすい業界・職種
引っ越し作業員から転職しやすい業界
運送業
業務内容は違いますが依頼主の荷物を運ぶ面では同じなので、仕事内容の理解が早くできる業界です。
体力的にきびしいのであれば、事務職を狙うのも一つの方法です。
製造業
工場を持つ製造業であれば、引っ越し作業員で培った体力や協調性を活かせるのでよいでしょう。工場内作業を任される場合は、スケジュール管理能力のスキルも使えます。
建設業
引っ越し作業でのドライバー経験や体力を活かすのであれば、建設業も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
建設現場もスケジュール管理や協調性を問われるため、今までの業務内容をスライドして使用できます。
介護業界
体力やコミュニケーション力、協調性などを活かせるので、介護業はかなり相性のよい業界だといえます。
送迎のドライバーや利用者の介護など、力仕事やドライバー経験などを活かせる場面が意外と多いです。
引っ越し作業員から転職しやすい職種
ドライバー
運送業のドライバーは、これまでの経験をそのまま活かせるのでおすすめの職種となります。
引っ越しで担当していたエリアに近い場所の企業であれば、土地勘を活かすことも可能です。
引っ越し作業よりも取り扱う荷物が小さい企業を選べば、体力的な負担も軽くなります。
それでも体力的に厳しいと感じる場合、運転業務のみ実施するドライバー職を探すのも一つの方法です。
工場作業員
工場の作業員でも、引っ越し作業で得た経験とスキルをかなり活かせます。
時間内に決められた数量を裁かなければならない職場なら、スケジュール管理能力を活かしてマネージャー職をねらってみるのもよいでしょう。
介護職
介護施設の職員を目指すのも、引っ越し作業員からの転職におすすめです。
利用者の介護には力仕事になるので体力を活かせますし、送迎では運転のスキルも役立ちます。
施設内では協調性も求められるため、人と触れ合う仕事に就きたいと考える方にはとても向いているでしょう。
営業職
コミュニケーション力を全面に活かした転職を考えるならば、営業職を狙ってみるのも手です。外回りで車を運転する場面もある職場なら、土地勘や運転技術も役立てられます。
事務職
引っ越し作業が体力的にきついと感じていた方には、事務職がおすすめです。作業員として得た集中力は、データ入力などの職に向いています。
同じ業界へ転職をする場合にするべきこと
引っ越しの作業員へ転職を考えている際に、とくに必要となる資格はありません。そのような中でも転職時に活かせると考えられる資格は、次があげられます。
大型自動車免許
大型免許を所持していれば、“どの車でも運転できる”というアピールができます。
ただしどの引っ越し業者でも必須で求められる資格ではないので、なければ転職できないというわけではありません。
大型免許は取得が簡単ではないので、まずは中型免許取得を目指すのもよい方法。
正直なところ、引っ越し作業員は未経験からでも就ける仕事です。経験者として転職する際は、スキルと経験などアピールできる部分はしておくに越したことはないでしょう。
それよりも大切なのは、なぜ前職をやめて転職を考えたのか聞かれた際に、自分なりにきちんと答えが出せていることです。
前職をやめた理由は、採用担当者が一番気にする部分でもあります。
経験者ならではの視点をもって、質問に明確に答えられる準備をしておくのがうまくいくポイントだといえます。
また経験を活かして作業員ではなく、本部スタッフを狙ってみるのも一つの方法です。