現職からの転職

販売員から転職できる業界は?活かせる経験やスキルについて

販売員とひとことで言ってもアパレルや化粧品、生活用品や家電量販店、携帯電話など、さまざまな業種があり、店頭での立ち仕事になることが多いと思います。

立ちっぱなしだけになるように見えますが、商品の品出しや発注など色々な仕事があります。

ノルマが厳しいイメージの販売員ですが、実際はどうなのでしょうか。持てるスキルや経験を活かせる業界をご紹介いたします。

よくある販売員から転職したい理由

販売のお仕事は特に離職率が高いと言われています。アパレルなどの販売は店舗によっては平日はほとんど来客がなく、ただ立っている時間が多く1日を長く感じることもあるようです。

就職してみて接客が向いていなかったと辛く感じる人や、長時間の立ち仕事に体力がついていかない人もいるようです。

1、体力勝負の仕事に耐えられない

メインは立ち仕事になることが多い販売員ですが、接客だけではなく商品の品出しや検品など、重たいものを持たなければならないこともあります。

そのため、思った以上に体力勝負になり、腰を痛めたりして体が辛く続けられなくなってしまうことがあります。

2、勤務時間が長い

シフト制で働くことが多い販売員ですが、遅番や早番、通しなどでシフトが組まれることが多いでしょう。

1日通しのシフトでは開店前から閉店後の処理までしなくてはなりません。店舗の営業時間が10〜21時の場合、開店時間前からになるので13時間前後の拘束時間になります。

長時間勤務が続くと友達とも遊べなくなり、家屋との時間も減り、仕事だけをする時間が増えてしまい心身共に削られ体を壊してしまうこともあるようです。

3、サービス残業が多い

長時間勤務が続くと遅番や早番で調整されることも多いですが、タイムカードを通してからのサービス残業を求められることも多々あるようです。

いわゆるブラック企業と言われている会社も現に存在しているようで、月給制の会社だと残業代込みの給料になることがあります。

4、常に人員不足

人件費削減で社員は少なく、パートやバイトでシフトを回している会社はとても多いです。しかし、子供を持つ主婦などは子供が熱を出したり体調が悪くなれば、急遽休みになることもあります。

学生のバイトは学校の都合で遅刻や欠勤することもあります。急遽の欠員に対応しなければならないのが社員になることも多いので、休みの日に出社しなければならないこともあるようです。

5、昇進しても報われない

店長やマネージャーなどの管理職になると、残業代が無くなり平社員だった時より給料が安くなることがあります。

休みの日も何かあれば対応しなければならないこともあり、とにかく大変なのに低賃金になってしまいます。

平社員の時にはついていたインセンティブも無くなることがあるので、店全体の売り上げが成績になります。ノルマがキツくなるのでメンタルも削られてしまうのでしょう。

6、ノルマがきつい

アパレルなどの販売はアルバイトでも月に100万円を売らなければならい厳しいノルマを与えられたりします。プレッシャーが大きく、目標を達成できないと出勤すること自体が辛いこといなってしまいます。

転職活動におけるポイント

販売で培ったスキルを活かし転職するにはどのような業界を選んだら良いのでしょうか。

販売業の仕事中で業種を変えるのか、販売業の裏方になるのか、完全に異業種に転職するのか、選択肢は色々ありそうです。

経験やスキルを深堀りししっかりアピール

販売の仕事は業種により接客方法やマネージメント業務など様々になります。

小規模の店舗であれば、開店から閉店準備まで全ての業務をひとりでこなさなければなりませんが、大型店舗であれば担当業務は細分化されているので、スキル面でみると少し物足りないかもしれません。

販売業は奥が深く、どこの会社でどんな業務をしていたかでスキルがかなり変わるので、自分ができることや自分にしか出来ないような接客方法など、アピールポイントをしっかり見つけ出しておきましょう。

転職先について徹底的に調べる

転職先により、今自分が持ち合わせてるスキルがどの程度活きるか違ってくるかもしれません。なので、転職先を調べ尽くし、自分に合った条件と貢献できるスキルの相性を見つける事もとても大切な事になります。

転職先から辞めた会社へ調査の電話や問い合わせが行くとこも多々ありますので、辞め方にも注意が必要です。

なぜその職種に転職するのかを明確に伝える

転職先として決めた理由を伝える際、ネットで調べた模範解答では浅はかさがバレてしまい、退職理由と志望動機に一貫性がない場合は採用率が下がってしまいます。

どうして転職しようとおもったのか、転職先としてこの会社を選んだ理由は本質的な質問になります。しっかりと答えられるようにしておきましょう。

販売員の強み、身につくスキル

販売員はお客様に喜んでいただけるよう、知識やお客様から話を聞く力、提案力、マナー、対応力、マーケティング力、柔軟性が身につき、どんな時でも丁寧に対応ができるようになります。

接客能力

お客さまをもてなし、求めている情報を説明し、新しい商品を提案できる人間力が求められています。また、商品以外にも必要な知識を提供できれば、信頼関係が作られリピーターになりやすいです。

そうなると、勧めた商品の販売率が上がり会社に大きく貢献することもできます。

コミュニケーション能力

スムーズな会話で、お客様の求めていることに瞬時に対応できるようになり、さらにお客様それぞれに合うものを見つけ出ししっかりと提案をすることができるようになります。また、求めていることに対してプラスアルファで商品をおすすめするトーク力も身につきます。

このように、どんな時でも気持ちよくコミュニケーションを取ることが出来るのは、販売員の強みではないでしょうか。

ビジネスマナー

挨拶から始まり丁寧な言葉使い、電話の対応まで、基本的なことをしっかりと身につけた上で、販売をするための知識や話術をプラスしていきます。

年齢性別問わずお客様が求めていることに対して快く対応することができるのが販売員のスキルのひとつになります。

臨機応変な対応力

子供からご年配、男性や女性、多種多様なお客様のさまざまな要望に、臨機応変に対応し、柔軟に応えていくことができるようになります。

現場でのマーケティング感覚

店頭に立ち毎日お客様の接客をしていると、今一番必要なものや売れるものが分かるのが現場の販売員です。

現場のマーケティング感覚はリアルタイムで売り上げに反映されやすいので、常にアンテナを立てていて感覚が研ぎ澄まされていくでしょう。

販売員から転職がおすすめの職種

営業職

販売員で培ってきた笑顔やコミュニケーション能力を活かすには営業職がおすすめになります。

会話力があるのでキャリアチェンジの選択肢のひとつとして、有力な候補に入れて良い職種になります。自社の商品のサービスや提案をしたり、顧客ニーズに応えていくやりがいのある仕事と言えるでしょう。

また、営業と言ってもさまざまな営業形態があります。

  • メーカー
  • 商社
  • 代理店

など自分にあった会社を見極めることも大切です。販売と違い、購買意欲がない新規顧客に商品の良さを説明し、顧客を獲得しなければならない大変さとやりがいを持ち合わせた業界になります。

販売から一歩踏み込んだスキルが必要になるのが営業です、キャリアアップしたい場合は転職先の選択肢として有力候補になるでしょう。

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事務職

立ち仕事で体力が持たなかったり、体を痛めてしまった人は事務職を選択肢に入れるもの良いでしょう。

事務職にもさまざまな職種があり、ファイル整理、データ入力、電話対応など全般的に扱いますが、一般事務、営業事務、人事、総務や医療事務まで企業には欠かせない部署となります。

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経理職

他部署からの連絡や電話対応など、コミュニケーションが意外と必要になる経理のお仕事は、販売職で培った経験が活かせる職種になります。

仕事内容は

  • 経費の精算
  • 給与の支払い
  • 預金・売り上げ・入金の管理

など、会社の経営状況を知ることができる職種になります。簿記などの資格が必要になることもありますが、未経験で資格がなくても転職できる場合があります。

販売員から転職が可能な業界

コミュニケーション力が長けていて、柔軟な対応力がある要領の良さを持ち合わせた販売員のスキルは、他の仕事でも活かすことができます。

意外と思われるような業界でも転職は可能になるので、人生を豊かにするために選択肢を広げて就職活動をしてみてはいかがでしょうか。

IT業界

インターネットに関わる全てのサービスを取り扱う業界になります。ソフトウェア、ハードウェア、情報処理サービスや通信業界、ウェブ業界などを指します。

プログラミング等の難しい知識がなくてもできる業務もあるで未経験でも採用している会社もあります。

クライアントとの企画や調整を行ったりする部署ではコミュニケーション力が活かされます。

ウェブ業界

IT業界の中のひとつになるウェブ業界ですが、未経験からでも転職が可能な人気の業種になっています。

ウェブサイトやウェブサービス全般を取り扱う仕事で、サービスには

  • SNS
  • ソーシャルゲーム
  • ウェブ広告
  • オンラインショップ

など、日常生活に欠かせないインターネットで使えるサービスの多くがあります。クリエイティブな業務になるため、ファッション業界からの転職先として大変人気があります。

アパレルメーカー

ファッション業界にいた人は販売からメーカー勤務に転職することで、現場で培ってきたスキルが発揮され、企画やマーケティングに役に立つでしょう。

また、

  • 色彩検定
  • パーソナルカラリスト検定
  • パターンメーキング検定
  • 繊維製品品質管理士
  • ファッションビジネス能力検定

などのアパレル関連の資格を持っていると有利になります。

介護業界

介護福祉士や介護助手はコミュニケーション力と臨機応変な対応力、要領の良さが発揮できる仕事になります。

何かを販売することはありませんが、サービス業になりますので、人と接することが好きな人にはとてもおすすめの業界になります。

会社によっては就職後に資格を取ることが可能な場合もあり、資格ややりがいを求める人にはおすすめの業界になります。

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まとめ

華やかな仕事の見える販売員は、立ち仕事から事務仕事まであり、労働時間も長くなかなか連休も取れない厳しいお仕事になります。心身ともに削れてしまい、体を壊して辞めてしまう人も多いようです。

しかし、販売で培われるスキルは今後の人生に役に立つものばかりです。転職先だけではなく、人生そのものが豊かになるようなものばかりなので販売業なんてしなければ良かった、なんてネガティブな感覚を持つことはやめましょう。

とっておきのコミュニケーション力を活かし、次の仕事でも活躍してください。

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