現職からの転職

美容部員から転職できる業界は?活かせる経験やスキルについて

美容部員とはどんな仕事なのか、詳しく理解している方はどのくらいいるでしょうか?

化粧品販売員とも呼ばれる職種で、メイクやスキンケアアドバイス、一人一人の顧客様の状況や悩みに合わせた最適な化粧品を提案・販売する仕事です。

よくある美容部員から転職したい理由

1.労働に対する体力・人間関係への精神力がもたない

想像以上の過酷な労働環境で体力の限界を感じたという方が多くいます。理想と現実のギャップに体が追い付なくなってしまう場合も。また、検品作業や商品の搬入などは非常に体力を必要とします。

華やかなイメージとは裏腹に、体育会系な面もあるためやめたいと思う方が続出します。また、中には上下関係が厳しい場合があり、仕事の内容よりもこうした人間関係で退職を希望するといった方もいるでしょう。

2.精神的ストレスがたまる

美容部員は直接お客様への対応を行います。自分の持つ技術や知識を惜しみなく活用しても、全てのお客様が満足できるとは限りません。時には理不尽なクレームを投げつけられることもあります。

こうした事から自信を無くし、精神的に限界になり退職を考えるという方もいるでしょう。

3.肌荒れ

美容部員はお客様一人一人に合った最適な提案が求められます。そのため、新商品などは必ず自分自身で試し、特徴や着け心地などを知識として身につける必要があります。

仕事上必要とは言っても、やはりどうしても肌荒れに悩んでしまうという事があるでしょう。

女性の場合、肌の不調は大きな悩みになりますので、退職へつながるというケースが多くなるでしょう。

4. 妊娠・出産

基本的に美容部員はほとんどが女性です。そのため、結婚や妊娠・出産など、プライベートでの大きなイベントを機に退職するという方も非常に多くいます。

時短勤務や急な休みなどに上手く対応できないという部分が強くあるため、こうした事をきっかけに職場を離れるという方も多くいるのが現状です。

5.大きな出費

新商品やおすすめ商品などが発売された場合、企業の方針によっては美容部員が実際につけて店頭に立つよう指示される場合があるため、その商品を購入する必要があります。

基本的に社内販売でいくらかの割引はありますが、重なると金銭面でもきつくなってしまい、こうした部分で退職を視野に入れる方も少なくありません。

美容部員の業界内でのキャリアアップについて

ポジションの流れ

美容部員のキャリアアップは、

  1. 販売スタッフとしてまずは商品知識やコミュニケーション能力を高める
  2. ある程度のレベルに達したら店長としてお店をまとめる
  3. さらにレベルを高めることが出来れば近隣店舗全ての責任を負うマネージャーとなる

という流れとなります。

昇進までの期間

基本的に昇進までの期間というものに定義はなく、定まってはいません。企業によっては1~2年程度で平スタッフから店長へ昇格することも十分可能です。

逆に言えば長年勤めあげても自分自身の成長がなければキャリアアップすることは不可能です。

美容部員は年功序列などではなく、いかにお客様へ最適な提案が出来るのか、お客様の満足度を上げるためにどうするのかなど、一人一人の実力が求められます。

そのため、若くても早い段階でどんどんキャリアを上げていくこともできますので、真剣に業務に取り組み自分なりの方法を確立することで、上を目指すことは十分可能となります。

本社勤務は可能なのか

店舗の販売スタッフから本社勤務になる可能性は十分あります。

本社側も、一つ一つの商品知識、理解力、高い提案スキルなどをもつことで、店舗スタッフとしてよりも本社の一員として全体的な業務を任せたいという場合もあるでしょう。

美容部員の強み、身につくスキル

コミュニケーション能力

様々な方とのかかわりを持つ美容部員は、どんな会話で心を開いてくれるのか、何が好きで何が嫌いかなど、会話の中にある情報を読み解き円滑なコミュニケーションを作り上げていくことが出来るようになります。

営業力

美容部員は会話の中から自然にニーズを聞き出し、それに合わせた最適な提案を行う必要がありますので、個人に合わせた高い営業力を強めることが出来るでしょう。

美容に関する高い専門知識

お客様に適切な提案を行うためには、何よりもまず自分が商品知ることが必要です。実際に試して自分自身でその価値を見極めることが出来るため、商品に対する正しい専門知識を身につけることが出来るでしょう。

チームワーク

個人プレーのように思われる美容部員ですが、提案商品を準備したり、希望の商品がない場合の代替案を用意したりと、周囲の他スタッフとのチームワークがお店の最も重要視するポイントとなります。

クリエイティブ能力

相談に来る方の多くは、悩みを抱えている場合や、新しいメイク、スキンケアを知りたいという方です。

いつも通りの無難な提案では新鮮味もなく顧客化は難しくなります。独創的だけどしっくりくる新しい提案を行えば、お客様の満足度は上がりファンとなってもらえます。

経験を積んでいけばこうしたクリエイティブ能力を高めていくことが出来るようになるでしょう。

美容部員から転職がおすすめの職種

接客業

接客業は以下のような多くの業種が存在します。

  • アパレル販売
  • 家電量販店
  • 携帯電話の販売
  • 飲食業界

共通するのは、来店されたお客様への案内やおもてなしをするという事です。美容部員で培った高度なコミュニケーション能力や営業力を大いに生かすことが出来るでしょう。

接客業界は多くが人手不足という問題を抱えています。また、近年はコロナの影響で退職者や経営不振などの企業も多くあるのが現状です。

そのため、新しい人材を取り入れて活気を復活させたいという企業は少なくありません。基本的には特別な資格なども必要がないため、多くの未経験者を受け入れています。

営業職

営業職は高い提案力、コミュニケーション能力、営業力が求められます。スキルとしてそれらのレベルが高い美容部員は、異業種転職の中でも特にオススメと言えるでしょう。

一人一人に合った最適な提案、しっかりと話を聞くコミュニケーション力や忍耐力、商品・サービスに対する高い理解力など、美容部員に通じる箇所がいくつもあります。

また、営業職は見た目の清潔感なども特に重要です。綺麗に見せるやり方を熟知している美容部員であれば、こうした部分も不安はないでしょう。

アピールすべき強みが多いため、営業職への異業種転職は他業界に比べスムーズに進む率も高くなります。

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事務職

美容部員は業務内容の中にも、売上管理や商品の把握など、全体的なお店の管理を求められています。こうした部分は、事務職でも発揮できる大きなスキルとなるでしょう。

また、事務職は他部署との架け橋のような存在にもなります。そのため、持ち前のコミュニケーション能力や提案力なども非常に強い武器として活用できます。

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広報

正しい情報発信を行い、商品・サービスや団体に対する宣伝を行う広報。

ありきたりな言葉ではなく、独創性がありインパクトの残るフレーズや興味を引くようなオススメの仕方などは広報の業務と非常に通じる部分があります。

多くのお客様の悩みを聞き様々な提案を行ってきた美容部員だからこその知識が大いに活用できるでしょう。

美容部員から転職が可能な業界

ウェブ業界

ウェブ業界は常に慢性的な人手不足に悩まされているため、未経験であっても十分転職の可能性は大きいです。

ウェブ業界ではチームプレーで業務を行う部分が多いため、培ってきたコミュニケーションスキルが大きな強みとなるでしょう。

また、昨今では商品管理などもウェブ管理を行う企業も多いため、こうした少しのスキルでもウェブ業界にとっては経験とみなされることが多くあります。

教育業界

教育業界はさまざまな業種が存在しています。小学校、中学校などの教員をはじめ塾講師や社会人を対象としたスクールなど、その種類は様々です。

美容部員としての身だしなみの気を付け方は、人を教える立場としの清潔感をしっかりと出すことが出来るでしょう。

また、お客様への分かりやすい商品説明などで培われてきた解説力や説明力は、教育現場において非常に重要なスキルとなります。

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コンサル業界

企業の経営や人事、組織などに対する相談、指導、企画などを提案するコンサル業界。冷静な状況判断や適切な提案、企業全体を見通す洞察力などは、美容部員に通じる部分が多くあります。

また、自分の力量でその企業の方向性を修正したりするという大きなやりがいを感じられるでしょう。

人材業界

人材業界は多くの未経験者を受け入れています。人と会社、人と人を結ぶための人材業界は、ここ数年飛躍的に発展してきており、高い将来性も見込めます。

特別な資格なども必要ないので、主に接客を行ってきた美容部員であれば得意な分野と言えるのではないでしょうか。

まとめ

  • 高いコミュニケーションスキル
  • 相手に合わせた会話の提案
  • ニーズを聞き出し最適な紹介を行う
  • 見た目への気遣い

このどれもが他の業界でも非常に強みとなる素晴らしいスキルとなります。

美容部員は常に見られているという意識の元業務を行うため、姿勢もピシッとし不快感を与えないような見た目への配慮も欠かせません。

社会人としての平均以上のマナーが自然と身についている美容部員は、多くの企業への転職が可能です。

未経験であっても、自分の持つスキルを最大限発揮し、新しい場所で活躍することが出来るようになるでしょう。

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