実際の体験談をもとに転職活動を成功させよう
就職活動は個々にそれぞれの活動内容、体験談があり、人によりそれらは全く異なります。そのため、自分の転職を上手く有利に進めていくためにも、実際の体験談を参考にするというのは非常に有効的な情報収集の一つとなるでしょう。
失敗・成功した事からどういう点に注意すべきかなどは、体験した事がなければ見えてはきません。これは、実際の転職体験の話を活用し、自分の転職に活かすことで将来性も高めることが可能となります。
業種関係なく、こうした体験談は貴重な資料ですので、色々なジャンルの体験談をぜひ集めてみて下さい。
異業種転職に関する体験談
システムエンジニアから営業職へ転職
転職の理由
一般的にシステムエンジニアというと、開発業務の他にも顧客と協議しながら進める要件定義や設計業務などもあり、システムエンジニアの業務は多岐に渡ります。
システム開発においては、自分が書いたコードが世の中で動いて様々な人の役に立っているという実感がやりがいとして魅力ではありましたが、様々な経験をしていく中で、要件定義や設計業務での顧客と直接やり取りしながら仕事をすることにより魅力を感じるようになりました。
もっと人とのコミュニケーションをしながら、なおかつ成果に直結する仕事がしたいと考えるようになったことが営業職への転職理由です。
成功だと思っていること/失敗だと思っていること
これまでの職業とは違い、リアルに顧客様の声を聞くことが出来るようになったこと。裏方としての仕事にやりがいを感じていましたが、営業職になったことで実際の声をこの耳で聞けるようになったのは非常に大きいです。
とにかく数字が全てという点。これまでは目に見えるものとして仕事の出来上がりを実感できましたが、営業職はいくら真摯に業務に取り組んでいても結果が伴わなければ意味がありません。
そのため、自分のモチベーションを維持するのに必死で、仕事に対しての楽しさややりがいを見失ってしまいました。
不安だったことと乗り換え方/失敗をもとに気をつけてほしいこと
不安だったことは人との関りです。これまでは人前に出ない業務だったのでコミュニケーションなども仲間内だけの話でしたが、営業は多くの人との関りを持つので不安がありました。
しかし、先輩に人との会話の注意点や気を付けるべきポイントを伝授してもらったのでスムーズに行くことが出来ました。
気を付けてほしい事は、とにかく早く名前を覚える事です。仕事の最初は新人として様々な方へのあいさつ回りが多く、自分は名前と顔を一致させるために非常に時間がかかりました。
なので、最初は必ずメモでもなんでも特徴などをしっかり残し、後々自分で見返せられるような資料を作成するのをオススメします。
営業職から企画職へ転職
転職の理由
顧客対応や新規契約獲得など、営業は顧客満足がやりがいとなっているが、既存商品やサービスを提案していく営業を続けていく中で、どうしても顧客のニーズに完全に合致する既存製品やサービスがなく、妥協して受け入れてもらうという場面に遭遇した際には、歯がゆさを感じていた。
そこで企画職であれば、企画の段階で様々なニーズの取りこぼしを少なくできるのではと考えたため、より多くの顧客ニーズを満たす提案や企画をしたいと考えたことが企画職への転職を決めた理由となっています。
成功だと思っていること/失敗だと思っていること
営業で培ってきた経験から、営業視点で企画をブラッシュアップできるため、営業職でしか気づけない提案や気づきを活かすことができるため、その点は成功だと思っています。
企画職では様々なデータに基づいてが進行するため、自分が良いと感じて作成した企画書でもなかなか採用となるのが難しい点にあります。
営業の経験からニーズの深堀りはできていると思っていましたが、何よりその企画がどのようなデータに基づき、どのような層にどのくらい支持される見込みがあるのかなどを戦略的に把握するよう意識して日々奮闘しています。
不安だったことと乗り換え方/失敗をもとに気をつけてほしいこと
経験したことのない企画職では、企画となるアイデアや提案ができるのか。という点について不安に感じていましたが、企画職では、漠然と思いつくままに企画を出すのではない。ということです。
業務を通じて周りとコミュニケーションを取りながら進めていくことで、自分の企画職への理想とのギャップを埋めることでその不安は解消されました。
企画職というと一見スマートな仕事という先入観が転職前にはありましたが、実際には、綿密なデータやニーズの調査、情報収集を行う地道な業務でもあります。
そういった特に前職では体験しないような日々の地道な作業の積み重ねについては、ギャップを感じないように企画職の仕事内容をきちんと把握して準備しておくことが大切です。
営業職からシステムエンジニアへ転職
転職の理由
営業職からシステムエンジニアに転職を決めた理由は、年収を上げたいという点と手に職をつけたいという二つの理由です。
営業職でもITツールの導入など仕事の進め方がIT主導に変わってきたことから、様々な業界の知見をもった活躍できる人材になりたいと考え、様々な業界のシステム開発を担う人材になることでそれが実現できると考えました。
IT業界では慢性的な人材不足に陥っており、小学校ではプログラミングが必須科目となるなど注目されている職種でもあります。
また、インターネットの普及や企業システムのIT化の促進などもあり、業界としては今後成長しかないことからも、よりシステムエンジニアへの転職を目指す要因ともなりました。
成功だと思っていること/失敗だと思っていること
慢性的な人材不足に陥っている業界でもあるため、単価も高いため、スキル次第では平均的な年収から簡単に上げることが可能だったことが転職をして成功だと思う点です。
システム開発の現場では、特に異業種からの転職の場合、長年経験している開発者とも対等に仕事をしなければならないため、広範なITに関する知識の吸収を日々続けなければ生き残ってはいけないと感じたため、その努力をし続けなければならない点では転職前には思いもしなかった失敗したと感じたポイントです。
不安だったことと乗り換え方/失敗をもとに気をつけてほしいこと
異業種からの転職で最大の不安がスキルを習得してから仕事ができるようになるまでの期間が未知数だったことです。
そこで、不安は書籍やWebサービス、日々の学習をどんな隙間時間でもやりきることで払拭していきました。
IT業界未経験の異業種からの転職だと環境構の時点で躓いたり、バグの修正に頭を悩ます場面が非常に多いので投げ出したくなる場面が多くあります。
特に未経験者であれば、スキルさえ身につけばプログラムの開発や修正が難なくできると思いがちで、現場に入ってから挫折する割合も多いですが、どんなにスキルや経験のある開発者でも日々トライアンドエラーを繰り返し、頭を使いながら悩みながら業務にあたっているため、トラブルが起きた時は、原因を冷静に見極める力が必要となります。
システムエンジニアからWebデザイン職へ転職
転職の理由
システムエンジニアからwebデザイン職への転職理由は、顧客ニーズをITで満たすことができることが理由です。
システム開発では参画案件の内容によっては、徹夜や夜間での稼働など長時間での労働が常習化しており、webデザイン職の方が比較的自由度が高く開発も目に見える形で進めることができるため、システム開発の現場でありがちなチームの各担当で作ったコードをマージしてみたら動かなかったなどもなく快適でした。
成功だと思っていること/失敗だと思っていること
類似する業界でもあるため、スキルの習得が比較的容易であるという点です。これは仕事の即戦力になりやすい点でも利点といえます。
クライアントからのWebデザインの要望があいまいな場面での仕事では何度も手戻りが発生するため、技術的に指示書どおりに作成できない場合や顧客の思い描いていたデザインと異なる場合ではすぐに修正が必要という点です。
システム開発のように工数を計画してスケジュールを作成してその中で対応していくという進め方とは根本的に異なるため、数時間で仕上げなければならないことなどスピードが求められるという点は事前に把握できず失敗したと感じた点でもあります。
不安だったことと乗り換え方/失敗をもとに気をつけてほしいこと
webデザインというとシステム開発のように明確な設計図をもとに開発していく業務ではなく、顧客が実現したいデザインにスキルが対応できるかという点に不安がありました。
しかし、システム開発と同様に実現可能な範囲とそうでない範囲を協議するため、システムエンジニアとして培った経験があったおかげで乗り越えることができました。
webデザイン職では、スキルの重要性ばかりに注目されがちですが、何より顧客の要望するデザインが実装できるかどうかをコミュニケーションで解決していくスキルも重要となります。
webデザイン職では、デザインスキルだけでなく顧客が思い描くデザインを実現できる技術で近づけていくためのコミュニケーションが重要といえます。
飲食業界から介護職へ転職
転職の理由
自分の母に介護が必要になったことがきっかけで、介護や福祉にに興味を持つようになりました。
また、飲食業界にいても将来性を見いだせなかったことや、昨今のコロナの影響で、事業自体が危なくなったことを踏まえ、こういったイレギュラーな不測の事態が起きても安定した職種に就いた方がいいという考えに至り、早い段階で気持ちを切り替えて転職を行いました。
成功だと思っていること/失敗だと思っていること
大変な業務ではありますが、多くの知識とスキルを学ぶことが出来ました。
適切な対応のおかげで母の体もこれ以上特に悪くなることはなかったため、転職を決意してよかったと思いました。
また、前職の料理のノウハウと介護の知識を活かしたメニューなどを作れるようになったのは、自分の中でかなりの成功体験になっています。
施設が新しく建てられた所だったためルールや決まりなどが曖昧で、スタッフ同士も手探りの状態で日々の業務を遂行していました。
オープニングとして入ったため、一から携わることは非常に貴重な体験でしたが、可能であれば出来上がった施設の方が、もっと多くの事をしっかりと学べたかなと思います
不安だったことと乗り換え方/失敗をもとに気をつけてほしいこと
自分が小さいときに祖父母はなくなっているため、身近に高齢の方がいませんでした。そのため、そうした方との関り方をあまり知らなかったので、うまく出来るかどうか不安がありました。
ですが、利用者の多くが非常に気さくで快く自分を受け入れてくれたために、スムーズに乗り換えることが出来ました。
対人スキルはそれほど自信はありませんでしたが、自然な世間話でも楽しんでくれるので良かったと思います。
やはり施設の選び方だと思います。
新しい場所でスタートを切れるのは素晴らしい部分にはなりますが、自分のように何の知識も経験もない状態の場合、長年機能している出来上がった施設の方が、技術や介護に関することを基礎から丁寧に学ぶにはいいと思います。
事務から販売員へ転職
転職の理由
元々人と話すことが好きなこと、流行やトレンドを追うのが趣味なこともあり、事務職から販売員へ転職をしました。
事務職が嫌だったというわけではありませんが、ショッピングに行くたびにキラキラ輝いている販売のスタッフの方を見るたびにどんどん憧れが強くなり、自分もこの業界で頑張りたいと強く思うようになりました。
また、身近の友人で販売委員をしている子がおり、毎日とてもきれいにしていて充実している感じがうらやましく思い、思い切って転職をしました。
成功だと思っていること/失敗だと思っていること
きっかけは憧れで入社しましたが、販売員の仕事はただ売るだけでなく人とのコミュニケーションの取り方や見た目への気遣いなど、プライベートでも役に立つスキルを多く身につけることが出来たので、転職は大成功だと思っています。
他のショップに行くだけでも色々な方の接客を見て勉強もできるので、毎日が自然に勉強になっていきました。
企業の下調べをしっかりせず入ったため、配属先店舗の異動などがあったことです。
私としては近場のショップで長く働きたかったのですが、この会社はある程度の期間働いたら他店舗への配属になり、色々な地域での仕事を体験する時期がありました。
そのため、少し自分の希望とズレがあったため、企業選びを失敗しと思っています。
不安だったことと乗り換え方/失敗をもとに気をつけてほしいこと
これまで事務職として毎日決まった仕事をこなしてきましたが、販売員は様々な人を接客し、一人一人に合った提案を行っています。
最初は上手くできるのか不安でしたが、元々ファッション系の知識はあったので上手く多くの人に提案が出来ました。
興味あることを仕事にできるのはこんなに楽しいの事なんだと実感しました。
やはり企業の下調べは徹底的にするべきだと思います。
会社によりルールや規律など異なるので、自分の希望に合った最適な会社を見つけるためにもやはり調査は時間をかけてすべきと思いました。
介護職から美容師へ転職
転職の理由
高校卒業と同時に介護の道に進みました。高校では専攻授業で福祉を選び、多くの知識を身につけていましたが、実際に働いてみると想像以上に過酷でした。
仕事が嫌になったことはありませんでしたが、いわゆるブラック企業というところで、労働基準法など合ってないような職場でした。
このままでは自分の体が壊れてしまうと思い、興味のあった美容師への道を目指そうと決めました。
成功だと思っていること/失敗だと思っていること
転職を決めたことは、私の中でとても大きい成功を収めたと思っています。
見習いとして美容師への道をスタートさせたため、介護職に就いていた時と比べ労働時間に変化はありません。
しかし、自分のために勉強をしたり色々な技術を練習できるための貴重な時間を多く過ごすことが出来、今までの時間の使い方とは違いとても充実した毎日でした。
立ち仕事になるので転職前に体のメンテナンスを行うべきだったと思いました。
介護職で腰を痛めて腰痛持ちになったのですが、仕事が忙しく病院などに通うことができなかったんですが、最初のこうした部分をきっちり手入れしておけばよかったと思っています。
不安だったことと乗り換え方/失敗をもとに気をつけてほしいこと
自分でもできるかどうかという漠然な不安がありました。人並みに雑誌を読んだり流行を追ったりはしていますが、特別詳しい知識などもないため流行やトレンドに敏感な業界は不安しかありませんでした。
しかし、働いていくうちに自然と人気の高いヘアカラーやカット方法などが分かり、仕事を真面目にしていれば知識や情報は多く吸収できることを知りました。
体調管理をしっかり行った方がいいという事です。
基本立ち仕事で、歩き回ったり移動したりと意外と体力を使うので、不調な部分があれば万全に調整しておくべきです。
私は腰痛を治すことなく転職したので、今はコルセットが手放せなくなってしまいました。
体験談から分かる異業種転職を成功させるポイント
転職における軸を明確にする
- 転職をするのは何のためか
- なぜ転職を行うのか
- どういった理由で転職を決めたのか
こうした転職における軸は非常に重要です。この部分がブレてしまっては自分の将来性も見失ってしまうでしょう。
まずは転職を行うということをしっかり意識し、その中で明確な軸を持つことが大切です。しっかりと強い軸を作り上げることで、転職活動も今まで以上に意欲敵に取り組むことが出来るようになるでしょう。
前職のやり方に引っ張られない
いつまでも前職のやり方を引っ張りすぎると自分自身の成長をも阻んでしまいます。まずは転職先のやり方をマスターしましょう。
そこからまた新しい自分流のやり方を見つけることで、他の社員からの信頼も上がり仕事もしやすくなります。
自身の経験やスキルを整理する
- 自分自身を客観的に見つめなおしたことはあるか
- 経験やスキルを整理したことはあるか
こうした自己分析は、新しい自分自身の強みを見つけることが出来たり成長の伸びしろをアピールするために非常に役立ちます。
ただ単にこういう経験をした、こういうスキルがあるだけで終わることなく、しっかりと整理を行い深堀することで、本当に自分に合った職種、目指すべき業界を発見することもできるようになります。
まとめ
実際の体験談から何か得ることがありましたでしょうか?
自分の転職をより有利に、スムーズに進めることが出来るように、こうした実際の話を聞き気を付けるべきポイントや押さえるべき部分を把握しておくことが重要となります。体
験談は貴重な資料にもなりますので、ぜひ色々な職種の方の話を聞いてみて下さい。