異業種転職

海外の転職市場について│異業種転職で必須のスキル・転職しやすい職種

海外における転職市場の状況

日本だけでなく海外での生活をしてみたいという夢や思いを持つ方は少なくありません。

留学であれば、学校や斡旋してくれる機関を通じて依頼する方法がありますが、海外で仕事をするにはどのようにすればいいのか戸惑う方も多いはず。

そこで、国別の事情や職種の違いにいたるまでを整理してみました。

アメリカにおける転職市場

アメリカで仕事をする、アメリカで転職先を見つけたいのであれば“転職エージェント”を利用することです。

日本ではハローワークや転職サイトを利用することが一般的ですが、アメリカにおいては転職者の約50%は転職エージェントを利用しています。

エージェントつまり代理人が、本人に代わって希望にかなう転職先を吟味し、必要な書類を用意作成し、条件なども交渉して“商談”を成立させてくれます。

腕のいいエージェントほど情報が多く集まり、手数料は高額になります。企業側から適した人材を探すよう依頼を受けることもあります。

ドイツにおける転職市場

ドイツにおける転職とはスペシャリストへのプロセスと言ってもいいようです。企業が求める、つまり需要の高い人材は専門職=スペシャリストです。

したがって同じ職種または似た職種内で転職することで専門性を高めていきます。そうした人材が求められています。

中国における転職市場

中国ではより良い生活を手に入れるため、より高額報酬の仕事に就く必要があります。そうした情報を常に調べていて、頻度の高い人は2~3年に1度の割合で転職を繰り返すそうです。

そうした情報を発信するのが“転職サイト”。アメリカ以上のIT大国とも言われる中国では、スマートフォンを常に携帯しています。

背景には転職しやすい雇用形態もあります。2~3年の期間限定の雇用条件が多く、更新するか転職するかの期限があります。

更新しながら長期間の雇用を選択するケースはまれで、スキルを習得したら新しい職場でさらに磨きをかけるというステップアップを繰り返します。

上述で“転職サイト”のことをお伝えしましたが、より根強いのが家族や親族からの情報提供です。親類縁者を大切にする中国社会の規範が、雇用形態も支えています。

韓国における転職市場

日本以上の学歴社会と言われる韓国。有名大学に合格するために家族総出でバックアップする様子は日本のテレビでも紹介される機会が多いです。

いい大学に入らなければ、大企業や政府機関(公務員含む)などに就くことはできないのです。そしていい仕事に就いた人の離職率は低く、長期間就業する傾向にあります。

しかし中小企業に就いた層の転職率は高く、より条件のいい企業へ移っていく傾向にあります。

その他アジア圏における転職市場

日本・中国・韓国以外のアジア諸国は、いまだ発展途上で社会的なインフラが整備されていないところが多くあります。

都市部は整備されていても、車で1時間ほど移動するとのどかな風景が広がります。また多くが亜熱帯に属しているためでしょうか、労働意欲があまり感じられず、暮らしていければいいという人も多いのです。

システム的に就職とか転職を支えている機関やサービスなどは少なく、紹介や斡旋などを頼りに仕事を探すというのが多いようです。

海外で異業種へ転職する方法

日本人が海外で働く、海外へ転職する方法として3つに絞って整理してみました。

日本企業に就職し現地採用

初めから海外勤務を条件としての採用です。形態はさまざまですが、日本企業の本採用ではなく、海外限定の採用となります。従って採用条件は勤務する国の事情によって異なります。

現地人と同じということは少ないようですが、準ずる条件と言ってもいいでしょう。

日本企業に就職し海外転勤

日本企業に就職し、日本での条件が基本にあります。転勤なので3年程度で配属が変わり、帰国したり違う国に移動したりということがあります。海外を転々とするというケースも多いと聞きます。

海外企業の現地採用

外国籍の企業に直接就職するという方法です。日本からいきなり転職するのはハードルが高いので、日本企業の現地採用を経験してから挑戦するというケースが多いようです。海外企業への本採用ですから、現地の条件で雇用されます。

海外で異業種へ転職するメリット・デメリット

海外で働くメリットそしてデメリットについて整理してみました。

メリット

語学力が身につく

多くの場合英語でのコミュニケーションが必須ですが、英語を介して現地の言葉を習得することが出来ます。

スペイン語やフランス語またアジア圏の言語も英語という国際語を仲介することで日本語訳とは違った理解が深まります。

新しい価値観に触れることができる

海外で戸惑うのは宗教かも知れません。宗教観に応じた、日本では味わうことのない優劣が存在するので、受けとめることが大切です。

人脈が広がる

現地の方だけでなく、現地に暮らす日本人や世界各国の人脈が広がります。

残業が少なくプライベートも充実

残業をしない、仕事を持ち帰らないということではありません。企業のルールとして残業や休日業務は歓迎されません。

しかしスペシャリストを目指す人ほど自分の時間を削っています。自身のスキルアップとして楽しむ意識が強いと感じます。そしてそれを家族やパートナーも理解しているようです。

デメリット

雇用が不安定になる

日本のような終身雇用を導入している例はありません。中国の転職事情でお伝えしたように、短期間(3年程度)の雇用契約が多いようです。

実力主義が基本なので、成績が悪いと契約更新は“なし”となります。

研修や保険などが充実していない

企業側が求めるのは即戦力です。仕事を教えてもらえない、十分な研修はないと理解しておきましょう。また雇用契約次第ですが、保険などの福利厚生が日本のように充実しているとは言えません。

治安が悪い可能性がある

アジアや南米においては日本人をターゲットにした犯罪が横行しています。と言っても治安の悪いエリアは決まっていて、現地の人も近づきません。それを参考に生活していれば問題は少ないと思われます。

就労ビザ問題

契約書を読み込む力が必要です。ビザがいつまでに発行され、受け取ることが出来るのか。ビザの種類は就労内容に合っているのか、などなどを理解する力が必要になります。

国によってもビザの内容が異なるので、すでに就労している日本人に相談するという方法もアリです。

海外で異業種転職がしやすい職種

どこの国でもスペシャリストしか必要とされないと言ってもいいでしょう。

サービス職

日本人相手の観光業、旅行会社、ホテル、飲食業などでは日本人スタッフを数名常勤させているケースがあります。入り込みやすい職種と言えそうです。日本人ならではの“おもてなし”精神を生かして活躍できそうです。

エンジニア

コチラも専門性の高い職種です。設計図面やプログラムなどが共有できれば言語のハンディはありません。成果を見せられれば一定評価は期待できます。

営業職

お客さまとのコミュニケーションを築くことでセールス(売上)につなげていくのが外国、特に欧米の営業スタイルです。細かい気遣いのできる日本人の需要が高まっています。

管理職

アジア・南米・アフリカなど発展途上国では就労意識が低い、生産性の低さに悩む企業が多いため、規律正しい日本人の管理能力が生かされます。しかし日本と同じものさしでは測れないので、加減に悩むことが多いようです。

海外で異業種へ転職する際に必須なスキル

語学力

英語は必須です。英語を介して現地語への理解も深まります。TOEICでの成績は考慮されますが、言葉に慣れることが何より大切です。

旅行や日本で働く外国人と話すことでスキルアップにつなげましょう。

コミュニケーション能力

外国人はファミリー、ブラザーという言葉、考え方を大切にしています。他人であっても、心を許しあえると“ブラザー”であり“ファミリー”の一員になれます。

その関係が構築できればビジネスは加速していきます。家族のように溶け込めるコミュニケーション力が大切です。

適応能力

その国にお邪魔して仕事をしているという立場を考えてみましょう。シャワーが途中で止まっても、ネット環境が安定しなくても、遅刻が多くても、いったん受け止めることです。

海外での異業種転職の事例

海外で仕事をしたい場合の近道と言えるかも知れません

国内メーカーからメーカー海外事業部へ

大手メーカーで海外勤務を待つよりも、子会社または関連企業の海外事業部への転職という方法があります。扱っている商品やサービスは同じものが多いので、これまでの見識を生かすことが出来ます。

待遇などの条件面では大手メーカーほどではありませんが、納得できる環境を得る近道だと言えるでしょう。

国内メーカーから外資企業へ

新しい企業ではなく、取引先の外資企業への転職、またはヘッドハンティングされる例は珍しくありません。

多国籍企業ほど実力主義が徹底されているので、グローバルな仕事に就いたという実感を得られます。報酬も実力しだいで前職以上にステップアップしていきます。

まとめ

外国で仕事をすることになったら現地事情をとにかく受け止めることです。そして違いを把握して行動にして示すことです。

言葉はもちろん大切ですが、毅然とした態度は外国人であっても伝わるはずです。違いを受け入れることが成長と成功につながります。