コロナによって転職市場はどのように変化したのか
2020年より広がった新型コロナウイルス感染症は、2021年5月現時点でも猛威を奮っています。多くの人が不安を感じ、給与が激減した人も多くいます。「このままで大丈夫か」「転職できるか」と不安を感じ続けているのではないでしょうか。
本記事では、コロナ禍により転職市場がどう変化したかをお伝えします。これから転職を志す人は、ぜひ参考にしてください。
コロナ禍でも転職は可能
コロナ禍でも転職は可能です。むしろこれまで以上に「チャンス」があると言っても過言ではありません。当然、企業の採用枠は減少傾向で、数値を見れば不安がよぎります。しかし、「働き方改革」により視点を変化させれば、減少傾向の採用枠を獲得できます。
不安の中で転職活動を行うと、悲壮感に満ちています。あなたも「これからへの不安」に押しつぶされそうになっているかもしれません。
転職活動は、どんな状況でもポジティブシンキングが求められます。苦難を突破できる人材を求めているからです。転職成功させるヒントとして、以下を参考にしてください。
企業がほしい人材であればチャンスあり
あなたが「企業が求める人材」であれば、採用されます。「企業が欲しい人」なので、当然でしょう。逆に述べれば、企業がほしい人材になれば採用枠を気にしなくてもチャンスが無数に存在しています。
「そんな人材になれない」と考える人もいるでしょう。「企業分析」をさらに深めてみてください。企業が求める人材とは「能力」「スキル」以上に、「やる気」「根性」「精神力」などの場合が多いでしょう。あなたにもチャンスがあります。
即戦力であることを具体的に提示
「即戦力であることを具体的に提示」するのも、能力です。企業はあなたのことを知らず、面接等で判断しようとしているからです。即戦力を求める傾向は、今も昔も変わりません。転職者に求めるのは、「すぐに業績をあげてほしい」です。
あなたが業績をあげられるプランを提示しましょう。企業分析を行い、企業が何を販売しているかを考えます。自身の頭で明確なプランを練り、面接で話しましょう。
キャリアチェンジではなくアップを
コロナ禍では、キャリアチェンジにあまりメリットがありません。今現在の状況に必死になっているため、新しく未経験者を雇い入れる余裕のない企業が多くあります。全ての企業がそうというわけではありませんが、コロナ禍での転職を成功させる率を高めるためには、同業種の中でキャリアアップを目指しましょう。
今の企業は高い能力やスキルで、この窮地を救ってくれるヒーローを待っていると言えます。あなたの経験が、企業を助けるスキルになるかもしれません。臆さずキャリアアップを目指しましょう。
コロナ禍における転職のポイント
コロナ禍での転職ポイントを紹介します。コロナが勃発する以前と比較すると、ずいぶん労働環境も変化しました。「リモートワークになった」という人も多いのではないでしょうか。ニュースで報道されている以上に、現場は困窮を極めています。
転職活動を活性化させるには、リモート環境が必要です。あなたも企業のことがわかりづらく、企業側もあなたのことがわかりにくいのがリモートです。以下を参考に、転職を成功に導いてください。
リモート環境の用意
「リモート環境の用意」は今は特に必須項目です。多くの企業では、感染症対策のため「リモート面接」を実施しています。訪問では面接を行ってくれない場合もあるでしょう。
感染症対策は、国や地域から指導されていることではありますが、企業としても感染者を出さないための徹底した対応を行っています。その中の一つに、対面面接を行わないという事も含まれていますので、希望の企業への面接を行いたい場合は、どんな環境でも対応できるようにリモート環境を整えておく必要があるでしょう。
リモート環境がないがために面接すらできずに諦めるといったことがないように、まずはこうした準備から行うようにして下さい。
ミスマッチの無い求人を選ぶ
ネットで企業探しをする場合、情報過疎が進みます。知りたい情報を手に入れられず、理想としていた企業と巡り会えません。勢い余って「ミスマッチ企業」を選ぶ可能性があります。
「ミスマッチ企業」とは、あなたが求める条件を満たせない企業です。自身の「軸」を明確化し、ミスマッチの無い求人を選ぶようにしましょう。
長期戦になる覚悟で
そもそも「募集していない」という企業も増えました。大手企業ですら「採用見送り」を表明している場合もあります。多くの情報を手に入れれば、採用枠があるかないかを判断できます。しかし、企業に一本電話をかける勇気を持ってください。
「採用枠なし」としているのは、密集を避けるためという場合があります。コロナ禍の不安により、突如人員不足に陥っている企業もあります。
企業のトップも、瞬間的な判断を求められています。長期戦になる覚悟のうえで、企業に一本の電話を入れてみてください。
スキル・資格はしっかりと準備
採用枠がないからと諦めてしまう人がいます。転職活動は「準備8割、本番2割」です。何もできない期間は、準備期間と考えましょう。仮にあなたが宇宙飛行士になりたい場合、JAXAの採用枠は常に「未定」です。
突如として募集が始まります。コロナ禍の転職活動は、同様の状態です。何もできない期間は、スキルや資格を磨くことを努力しましょう。勉強なら家でもできます。
自身の経験を整理し深堀りしておく
「準備」は、資格を取得することだけではありません。「自己分析」「企業分析」を行う必要もあります。特に「自己分析」は、自身の頭で考えより分かりやすくまとめておく事が肝心です。過去を振り返り、経験や思い出をよく分析してみましょう。
これまでの経験からどんなスキルを身につけ、どんな結果を残したか。またそういったことを今のコロナに悩んでいる現状にどう役に立てることが出来るのかなど、今だからこそのアピールポイントをしっかりと把握し、自分自身の津強みを最大限活かせるようにしておきましょう。
コロナによって転職し難い業種や業界
残念ながらコロナにより「採用見送り」や「新規募集」を行っていないの企業は多く、今後の見通しができない業界もあるでしょう。以下で述べる企業は、コロナにより転職が厳しい業種や業界です。採用される努力をするより、他の企業探しをしてください。
難しくなった業種・業界一覧
特に「旅行関連」「グローバル関連」「教育業界」の企業は、コロナにより甚大な被害を受けています。どの企業も赤字になり、採用以前に企業の存続が危ぶまれています。大手の企業であれば、数年で経営破綻になる可能性を報道されています。
もちろん中小企業も被害をうけていますが、「大手だから大丈夫」ではありません。コロナ被害は、想像以上に甚大です。
共通される、見受けられる特徴
旅行関連の業界では国内・国外の旅行客の大幅減少、グローバル関連では海外との交流制限など、集団を売りにしていた企業が大きな被害を受けています。教育業界も同じですね。
個別化できる企業は個々に対策し立て直すための努力をしていますが、「海外旅行」を始めとする「やむを得ない」事情によりどうしてもこのままでは立て直せない企業も多いでしょう。
そのため、今の現状を打破することに必死で新しい人材の募集まで手が回らず、転職が難しいという面があります。
コロナによって転職しやすくなった業種や業界
コロナ禍とはいえ、右肩上がりに業績を伸ばしている企業があります。転職を考える際、以下の業種・業界を考えてみてください。今後の職業の基本になる可能性がある企業です。
転職しやすくなった業種・業界
「ゲーム業界」「IT業界」は、業績を右肩上がりにあげています。ステイホームのおかげで、多くの人が動画やゲームを利用したからです。しかし、あまりに当然ですので採用倍率が高くなります。転職難易度が高いため、チャンス程度に考えましょう。
今後の転職に有利な
- 「不動産業界」
- 「小売業」
- 「流通業」
は、コロナ禍で人員増加を希望している業界です。小売業とは、スーパーなどです。流注業は、ネット通販などに利用されるため、売上が伸びています。
おすすめの業種・業界
これから転職を考え、半年から1年後を見通した準備をする場合、「農家」「流通業」がおすすめです。
コロナ禍で「農家」も甚大な被害を受けました。まだ業績が伸びているとは言い難い業界です。しかし、スーパーの業績が伸びているため、需要は増加してきます。
同時に農作物を運ぶ流通業が盛んになり、今後の見通しが立てやすい業界です。まだ気づいている人も少ないため、即戦力になる人材を求められています。
押さえておくべきスキル・準備しておくとよいこと
体を動かす仕事に需要があります。資格やスキルよりも、「やる気」「根性」などの精神を求められます。体力がない場合、運動をするなどの努力が必要でしょう。肉体労働は厳しいと感じる場合、マーケティングの知識をつけてみてください。
農家や流通業は、体を動かすだけが仕事ではありません。業務効率化をはかり、コストダウンするためにマーケティングの知識は役立ちます。
まとめ
猛威を振るう新型コロナの影響により「転職は無理」と感じるのも無理はありません。しかし、世の中の状況に反し、「コロナのおかげで業績が伸びた企業」も確かに存在します。
いち早く対策を講じた企業などはコロナの影響を最小限に抑え、業績も伸びています。新しい人材の採用も積極的に行っているでしょう。
生活スタイルや仕事の在り方に大きな変化が訪れたことから、転職活動においても今までとは違う準備などが必要となってきます。コロナだから仕方がないとあきらめず、正しい情報を収集ししっかりと準備を行う事で、コロナに負けない希望ある転職が実現するでしょう。