“The Third & The Seventh” dir: Alex Roman
ローマン監督は1979年生まれ。学生時代は絵画やドローイングなど手描きのアートを学んでいたが、友人の家で見た映画「トイ・ストーリー」の画像が彼の人生を変えた。1994年からMS-DOS用の386 DXと3D StudioにてCG制作を開始。1998年からスペインのVFXスタジオで3Dアーティストとして働き始めた。その後建築関係の会社を経て退職し、マドリッドに移住したことをきっかけに個人作品の制作に集中した。
“Exeter Shot — Making Of”
ローマン監督の多彩ぶりはとどまるところを知らず、何百本もの針葉樹をモデリングするために自作のシステムを開発。当初は「OnyxTREE」などの既存のソフトを使用するところだが、ローマン監督オリジナルのソフトウェアにより異なる方向の風に影響される木を創ることを可能にした。制作の過程ではモデリングだけが監督の好きなプロセスで、他はすべて大変だと語る。
ローマン監督の制作は、小さなスケッチから始まる。本物と見間違うほどリアルな作風の秘密は、ローマン監督が写真や映画、広告などをインスピレーションの源としていて、本物のイメージを変えることを好まないからだそう。
あまりに整然としていたり均一化しすぎる傾向がある欧米文化に警鐘を鳴らし、谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を賞賛する一面もあるローマン監督。次のプロジェクトは夥しい量のパーティクルを使った身体シミュレーションを予定しているそうだ。
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