よくあるスポーツインストラクターから転職したい理由
スポーツ業界に憧れ入社し、その後のギャップやイメージしていたものとは違う仕事内容に転職したいと考える方も多いようです。その理由を紹介します。
1.利用者との相性
一人一人に最適な方法を提案するインストラクターですが、こうしたプロの意見でも自分の考えと合わないと反発する利用者もいます。こうした部分で人間関係が嫌になり退職を決める方も少なくありません。
2.体への負担
インストラクターのほとんどは、膝、肩、腰など何かしらの爆弾を抱えている場合が多くあります。
長時間立ちっぱなしで業務を行うため、日々の負担が重くのしかかり余計に体を壊してしまうという事もあり得ます。
3.年齢とともに衰える体力
スポーツインストラクターは平均的に20~30代の方がほとんどです。理由は40代以上なると体力がついていけなくなるからです。
40代以上でも現役で活躍されている方もいますが、多くの場合、一定以上の年齢になると転職・退職を視野に入れる方が増えてきます。
4.コミュニケーションがうまく取れない
利用者との相性にも通じるところがありますが、一人一人に最適なメニューを考えるためにはその人の特性や状況などを知る必要があります。
そのためには日々の小さなコミュニケーションが重要になりますが、こうした事が苦手な方はどうしても苦痛に感じ、長く続けることが不可能となってしまうでしょう。
5. 拘束時間が長い
施設にもよりますが、スポーツインストラクターは基本的に拘束時間が長くなります。そのため、体力の回復が追い付かず日々疲労を蓄積させていってしまうでしょう。
スポーツインストラクターからの転職のポイント
転職する際のポイントとは?気を付けるべき内容などをご紹介致します。
ネガティブな理由は避ける
インストラクターをやめるという部分では多くのネガティブな理由が発生します。こうした事を転職先に伝えると、後ろ向きで暗いイメージを植え付けてしまうためやめておきましょう。
ネガティブな内容よりも、インストラクターとして培ったスキルや強みを強調することでやる気をアピール。
自身の経験を具体的にする
「利用者への適切なメニューを作った」「日々体力作りに励んだ」と端的に伝えるのではなく、一つ一つの経験を掘り下げて具体的に話をするようにしましょう。リアリティが出て企業側も想像しやすくなります。
いちからきづき直す覚悟
スポーツインストラクターという肩書をなくし、様々な部分を一から築き直すのはそれなりの覚悟を要します。全てをスタートしなおすのは容易なことではありません。
しかし、それと同時に自分自身を更に成長させるために非常に重要なことにもなります。転職後の将来を明確にし、大きな覚悟をもって進んでいきましょう。
スポーツインストラクターの転職市場での強み
スポーツインストラクター特有の強みをいかに発揮できるかで、転職の成功率は変わります。
接客能力
スポーツインストラクターは高い接客力を求められます。利用者に合わせた適切な接客により、気持ちよく体を動かしてもらうことを促します。
接客力が低いと利用者も不安になってしまうので、非常に高度なスキルを磨くことが出来ます。
コミュニケーション能力
一人一人に合わせたぴったりのメニューを考案するためにはコミュニケーションを上手く図ることが必要となります。
通う事を楽しいと思ってもらえるようにするためには、心地よい関係を築くことも大切な仕事となります。このコミュニケーション能力は様々な業界に通じるスキルとなります。
マネジメント力
適正なメニューによる計画性、目標や目指すべき部分を明確にするなど、個々に合わせたマネジメント力を成長させることが出来ます。
人や情報を管理するこのマネジメント能力は、どんな業種にとっても非常に大きな強みとなるでしょう。
指導能力
ただメニューを作成して終わりではありません。正しい指導により効果的な結果を引き寄せることが出来るようになります。
指導能力は、他業界でもキャリアを上げ活躍するために非常に重要な能力となります。
共感性
利用者のやる気を底上げし活気に満ち溢れる活動を促すために非常に重要な共感性。同じ立場に立ち気持ちに共感することで、仲間意識や信頼関係が築けます。
接客や営業など、顧客に直接かかわる仕事には特に必要性の高いスキルでしょう。
スポーツインストラクターから転職がおすすめの職種
スポーツインストラクターで培った経験、スキルを活かせる業界や職種は多くあります。一部をご紹介します。
営業職
営業職は求人の中でも圧倒的に数の多い業種になります。未経験でも十分転職は可能ですが、スポーツインストラクターとして培ってきた基礎的体力や自分自身をマネジメントする能力は非常に大きな強みになるでしょう。
他転職者との差別化を図るためにもしっかりとアピールすることが大切です。
接客業
経験として積み重ねてきた高い接客スキルや共感性を活用することで、即戦力として活躍する事が可能となります。お客様一人一人に合わせた適切な提案力やコミュニケーション能力こそが接客の基本です。
土台がしっかりと作られているスポーツインストラクターは、転職も有利に進めることが出来るでしょう。
スポーツインストラクターから転職可能な業界
転職可能な業界は、スポーツインストラクターという職業にどう関係しているか、どんな業界なのかをご紹介します。
スポーツ業界
当然ですが、スポーツ業界への転職は非常に有利に進めることが出来るでしょう。これまでのスキルや経験、スポーツに関する知識、筋肉や適切な体の動かし方など、多くの強みを持っています。
スポーツインストラクターとしての腕前を大いに活用することが出来ますし、即戦力といて企業側からも強く求められるでしょう。
ブライダル業界
華やかなイメージの強いブライダル業界ですが、実は肉体労働で非常に体力を必要とします。また、カップルに合わせた最適なプランの提案なども培ってきたスキルで活躍することが出来るでしょう。
特別な資格なども必要なく、人手不足に悩むブライダル業界は狙い目な業界になります。
ハウスメーカー
注文住宅を請け負い、夢のマイホームを提供するハウスメーカー。実は多くの転職希望者が殺到する業界でもあります。
家族の状況や希望に合わせて最適な住まいを提供することを前提としており、高い接客スキルが求められます。
人生の大きな買い物でもあるマイホームは、お客様に寄り添う姿勢が大切となため、これまでの経験を大いに活かすことが出来るようになります。
IT業界
慢性的人手不足で多くの求人が出ているIT業界。基礎的なパソコンスキルさえあれば十分挑戦することが出来るでしょう。
チームで働くことが多くなるため、チームプレーの輪を乱さないコミュニケーション能力、一つ一つのタスクをしっかりこなすマネジメントスキルなどを活用することが出来るでしょう。
まとめ
- 土台となる基礎的な体力
- 利用者に合わせた最適なメニュー提案
- 安全に配慮したマネジメント
こうした強みは、様々な業界で即戦力となる要素を持っています。
また、多くの人とのかかわりを持つインストラクターは、基本的な人としてのマナーや振舞い方が自然と身についているでしょう。
社会人としての最低限必要なものを全て持っているといっても過言ではありません。ぜひ、こうした強みを武器に新しい世界へ飛び込んでみてはいかがでしょうか。