HTML5で何が出来る?Googleのインタラクティブ・ショートフィルム「The Wilderness Downtown」

2010.09.07 Tue

 

Arcade Fire「The Wilderness Downtown」ティザー映像 dir: Chris Milk
ウィンドウを振り付けせよ!USの映像作家、Chris Milk(クリス・ミルク)がGoogleと組んだショートフィルム「The Wilderness Downtown」が話題!GoogleのブラウザChromeを使ったアート・プロジェクト「Chrome Experiment」の一環だ。

Webサイト「The Wilderness Downtown」にアクセスすると、まずあなたが生まれた街の名前を聞かれる。地名を入力すると、画面にはGoogleマップやストリートビューの映像を使った故郷の街の風景が現れ、故郷にいた頃の自分に向けて、手紙を書くように誘われる…。スクリーンの周りをせわしなく動きまわるブラウザのウィンドウや、マウスに合わせて動く画面の鳥たち。HTML5など最新のWebテクノロジーを駆使したインタラクティブな仕掛けは見ていて飽きることがない。

監督のクリス・ミルクはジョニー・キャッシュのクラウドソーシングMV「JOHNNY CASH PROJECT」でもお馴染み。今回もGoogle Creative LabのAaron Koblin(アーロン・コブリン)とタッグを組んだ。印象的な音楽は、「Neon Bible」などオンラインMVのさきがけであるカナダのロックバンド、アーケード・ファイアの「We Used to Wait」。ショートフィルムのタイトルは歌詞の「明かりが消えて、僕は迷子になる。荒野のダウンタウンに立ちつくす」からとられている。

■HTML5で出来ること
Arcade-Fire-SV.jpg
Arcade Fire「The Wilderness Downtown」 dir: Chris Milk
そもそもこのショートフィルムが作られた目的は、Chromeの速さとHTML5の機能をPRするため。このビデオを見れば、いったい何がHTML5で可能なのかが簡単にわかる。たとえばHTML5の目玉機能のひとつである様々なサイズで再生するビデオ機能や、音楽と視聴者のスクリーンサイズによってインタラクティブに大きさを変える、踊る”ウィンドウ。リアルタイムで色調整が行われ、飛ぶ鳥や道から木が生えるアニメーションが被せられる、Googleマップやストリートビュー。さらにもうひとつの目玉機能である「Canvas」や「SVG」では、JPGなどの用意がなくてもリアルタイムで図形の描写などが可能。そしてプラグインなしで音楽を再生することもできる。

まるで技術のショウケースのようだが、最先端の技術を使って人間の感情に訴えかける演出がこれまでのインタラクティブMVとは一味違うところ。今後も我々の感情を揺さぶるインタラクティブ映像に期待!

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