映像の力で社会を変えよう。女性や子供の権利を訴える新作映像集

2010.06.25 Fri

 

社会的弱者の目線に立ち、人権を訴える映像作品をご紹介。その対象は女性や子供、死刑制度まで幅広い。より多くの人々にメッセージを伝えるべく趣向を凝らした作品たちをご覧あれ!

■超難関ゲームとは!?働く女性のハンデを8bitで「Girls suck at video games」
「Girls suck at video games」 dir: Stephanie Mercier
フランスの名門ゴブラン校のStephanie Mercier(ステファニー・メルシエ)の作品。働く女性が男性に比べいかに大きなハンデを背負っているかを、8bitのアニメーションでユーモア混じりで描く。主人公はスーツ姿で携帯電話片手にバリバリ働く女性。赤ちゃんが出来たり、ワインやケーキの誘惑と闘ったり。果たしてのんきに働く男性ビジネスマンに勝つことができるか?!

■Pistachios監督によるアフリカンな「The Story of Kakenya」
Diane von Furstenberg「The Story of Kakenya」 dir: Pistachios
サイヨップの姉妹会社Blacklist所属の映像作家Pistachios(ピスタチオ)。彼らによる、女性の権利団体Vital Voicesのドキュメンタリー「The Story of Kakenya」は、アフリカンなイメージを散りばめた魅力的なアニメーション。語り手はアフリカの女性、Kakenya。村で初めて大学に進学した彼女が、教師になる夢を叶えた自分の半生を語る。

■子供は自分の運命を選べない「Lottery」
Child Hope「Lottery」 dir: Joel Limchoc|a: BBDO Guerrero / Proximity
こちらはフィリピンにおける、ストリートチルドレンに教育を与えるパイオニア的存在のChild Hopeの映像作品。子供は生まれる環境を選ぶことができない。すやすや眠る新生児にくじ引きが行われ、”幸福な両親のもとに生まれ、郊外で育つ”、”ドラッグ中毒の両親に生まれ、路上で育つ”などの運命があてがわれる…。現在フィリピンには30万人以上のストリートチルドレンがいるという。彼らの両親はドラッグ中毒などで育児を放棄し、子供たちはストリートの生活を余儀なくされる。監督はJoel Limchoc(ジョエル・リムチョック)。

■Pleix最新作はロウソクで死刑反対「Death Penalty」
AMNESTY INTERNATIONAL「Death Penalty」 dir: Pleix|a: TBWA Paris
パリのPleix(プレックス)の最新作「Death Penalty」は、ロンドンに拠点を置く人権団体「アムネスティ」による死刑制度反対のプロモーション映像。どろどろに溶けていくロウの人間や電気椅子で、死刑の残酷を表現している。Pleixはローソクをモチーフにしたアムネスティのロゴからこのアイデアを思いついた。当初はロウの模型を実際に制作する予定だったが、あまりにも撮影が困難なことがテスト段階で判明し、大部分をCGで制作した。VFXはパリのDigital District。ロウが溶ける映像のために特別なソフトウェアを使っている。CG制作にもかなりの時間を要したが、本作品はボランティアで制作されたそうだ。

■血を流すマトリョーシカ「Russian Dolls」
AMNESTY INTERNATIONAL「Russian Dolls」 dir: BIF|a: La Chose, Paris
もう1作品、アムネスティによる作品「Russian Dolls」。こちらはロシアにおいて、人々が置かれている隠された悲惨な現状を訴えるストーリー。血を流すマトリョーシカが痛々しい。監督はフランスの監督集団BIF。ショッキングなまでの力強い映像で人々にメッセージを訴えるアムネスティらしい作品。

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