VIM「Visitor」(2004) dir: Perlorian Brothers|a: Zig
ブラザーズと名乗る彼らだが、その正体はカナダ人アートディレクターのIan Letts(イアン・レッツ)と脚本家のMichael Gelfand(マイケル・ゲルファンド)の二人組。トロントのエージェンシーOgilvy & Matherでクリエイティブに携わっていた彼らは、2004年からCMディレクターとして頭角を現し、洗剤メーカーVIMのCM「Prison Visitor」でいきなり2004年カンヌ国際広告祭のフィルム部門ゴールドを受賞する。「Prison Visitor」は一見刑務所に収容される母に会いにきた娘の話かと思いきや、お風呂掃除の話という、ユーモアたっぷりのCMだ。
以降、オールド・スパイス、タイメックス、ドミノ・ピザなど大手クライアントのCM作品を多数手がけており、そのどれもが彼らにしか作り出せない、なんとも言えない雰囲気の作品ばかり。ヒゲのモチーフなど、頻出する共通イメージも彼らのミステリアスな雰囲気を高めている。現在はDougal Wilson(ドゥーガル・ウィルソン)らも所属するBlinkに所属中。
パロリアン・ブラザーズが心酔するのは、料理。自分なりのビジョンで、まったく異なる素材をミックスして人々を喜ばせる世界は、広告の仕事と共通することも多いという。いっぽう、彼らは「Prison Visitor」のカンヌ受賞で得たトロフィーを、eBayでどこの誰ともわからない人に売ったという伝説もある。勿論カンヌ関係者には物議を醸し出す結果となった。ゲルファンドは「あれはパロリアン・ブラザースのお楽しみ精神の一部。エージェンシーらにもユーモアのセンスを持って欲しかったんだ。賞はさまざまな意味で重要だけど、遊び心も同じくらい重要だから」と語る。
アディクトになってしまう、危険なブラザーズの作品たちをどうぞ。
Axe/Lynx「A Boy and his Robots」(2010) The Perlorian Brothers
|a: Ponce Buenos Aires
Denny’s「Nannerpuss」(2009) dir: The Perlorian Brothers|a: Goodby, Silverstein & Partners
Domino’s Pizza「moustache」(2009) dir: The Perlorian Brothers|a: JWT, New York
Old Spice「LL Cool J」(2008) dir: The Perlorian Brothers|a:w+k
Old Navy「From Desk ‘Til Dawn」(2005) dir: Perlorian Brothers|a: DEUTSCH
Mr. Sub 「Save the Tuna」(2004) dir: Perlorian Brothers|a: Zig
IKEA「Rug」(2004) dir: Perlorian Brothers|a: Zig
・Perlorian Brothers
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