サッポロビールの海外CMに、カナダの凄腕映像作家が集結!「Legendary Biru」

2010.06.11 Fri

 

Sapporo「Legendary Biru」 dir: Mark Zibert, Sons and Daughters and Gary Thomas, Crush|a: Dentsu Canada Inc.
日本でトップシェアを誇るビールメーカー、サッポロ。歴史と伝統を重んじる会社のイメージだが、実は2006年にカナダのスリーマン社を買収し、カナダのオンタリオ州でビール醸造工場を操業中。カナダのビール市場においても、プレミアムビールのトップシェアを誇るという。

そのサッポロが、カナダでの存在感をアピールするべく、長編TVCM「Legendary Biru」を公開。サッポロビールの製造過程を、スモウ・レスラーやサムライ、ゲイシャなど日本の文化的アイコンをたっぷりと盛り込んで描く二分間の大作だ。”beer”ではなく”ビール”というタイトルからして日本文化のアピールが現れている。紋切り型のわかりやすいアイコンたちを、細かいディテールやスムーズなカメラワーク、継ぎ目のないVFXなど、驚くべきクオリティで映像化した。実写、モーションコントロール、3DCG、2Dのグラフィックやマット・ペインティングが見事にミックスされている。

本CMのエージェンシーは電通カナダ。映像化のためにカナダの精鋭たちが集められた。監督はカナダ屈指のモーショングラフィックス・スタジオCrushのGary Thomas(ゲイリー・トーマス)と、クノールCM「Salty」を手がけたSons and DaughtersのMark Zibert(マーク・ザイバート)。撮影は中国で1ヶ月に渡って行われた。フィルムに命を与えるため、トーマスとジルバートは極めて注意深くキャスティングを行ったという。登場する役者たちはいずれもマーシャルアーツの達人だ。

「このキャンペーンは、ビールのCMでこれまでに誰も見たことがないものにしようと思いました。人々を謎めいたサッポロの醸造所のユニークでエンターテインメントなツアーに連れて行くことで、興味を引きつけるとともに、とてもパワフルなやり方でクリエイティブを行っていると証明したかったんです」(電通カナダ・Jeff McCrory)

「Legendary Biru」の世界観の下敷きになっているのは、2009年に紹介した映像作品「Civilization」。NYのホテルのエレベーター内で上映される、ダンテ「神曲」をベースに天国と地獄への旅を壮大なスケールで描いた作品だ。

また、本作品において重要な役割を担っているのが日本文化のアドバイザー、ノブ・タナカ。彼はアート・ディレクションと同じ待遇で雇われるほどだったという。

Tags:
トラックバックURL:http://white-screen.jp/white/wp-trackback.php?p=3474