バンクシーが「King Robbo」を描き変えた作品。
事の始まりは、ロンドン北部・カムデンの運河に描かれたROBBOの作品「King Robbo」をバンクシーがまったく違う作品に描き変えたこと。「King Robbo」は1985年に描かれた歴史的作品。以来24年間カムデンの運河の名物となっていたのだが、バンクシーは作品を白いペンキで塗りつぶし、ポスター貼り職人を描き加えて「King Robbo」柄のポスターが貼られているような絵に描き変えてしまった。
ROBBOは80年代よりWorld Domination、We Rock Hardといったチームで活躍するアーティスト。ロンドンのグラフィティ・シーンのパイオニア的存在。二人はそもそも出会った時から諍いがあったようで、ROBBOは書籍「London Handstyles」(2009年)の中でバンクシーに会った時のことをこう話している。
「仲間といる際にバンクシーを紹介されたんだけど、奴は生意気に”あんたの名前なんか聞いた事ないね”と返してきた。だからひっぱたいて、”もし聞いたことがないんなら忘れられなくしてやる”って言ってやった」
そして2009年12月、バンクシーによる「King Robbo」塗りつぶしが行われた。ROBBOの怒りは頂点に達したが、そこはベテラン・アーティストのこと、とても気の利いたリベンジを行った(下記画像を参照)。彼らの抗争は、ミニ・ドキュメンタリー「Banksy Vs Robbo: It’s War!」としてまとめられている。その2人の間はトムとジェリー的な様相を呈し、いまだ冷めやらぬ様子。結果的に、二人の優れたアーティストによるコラボレーション作品のように見えるのは興味深いところだ。
Robboの逆襲「the return of………..」
こちらが新作。バンクシーの作品に”終わったと思ってるのか?”とROBBOが挑発する。
「Banksy Vs Robbo: It’s War!」
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