Land of Talk’s “Its Okay” dir: Davide Di Saro、Mihai Wilson (WeWereMonkeys)|pro: Marcella Moser|dp: Dominic Schaefer|exec pro: Cherie Sinclair|prod: The Field
■MVの制作は繰り返し曲を聴くところからはじまる
WWMのMV制作は楽曲を繰り返し聴くことから始まる。楽曲のフィーリングとムードから本質を掴む鍵を探し、メンバーでアイデアを出し合ってブラッシュアップしていく。本MVのコンセプトは、ギリシャ神話に登場するアマゾーンの国の女王アンティオペー。彼女は一族の最後の生き残りで、避けられない最期へ向かって馬を走らせている。どこまでも長く伸びる髪はメンバーの会議で出たアイデアの一つで、後になってからマンガのヒーローからインスパイアされたものだと気づいたという。
本MVの制作期間は2ヶ月。まず彼らがこだわったのは、アンティオペーの衣装。「彼女の衣装は”アジアの歴史風”とか、特定のスタイルにはしたくなかったんだ。だからサムライからインスパイアされた革の鎧を作ることにした。素材には着古した革ジャンとかシルクのキモノとかガウンとか、いろいろなものを使った。全部手縫いで、二日間かかって作り上げたんだ」と語る。
■2Dと3Dの融合
乗馬シーン撮影風景。朝4時に起き、早朝の光の中撮影した。
「実写を使ったのは、映像の深みを表現するため。馬の素材はロトスコープ化し、3Dの髪を付け加えることにしたんだ。2DパーツではAfter EffectsとPhotoshopでロトスコープ、キーイング、マットペインティング、コンポジションを行った。3DパーツではCinema4Dを使って髪の毛や動物、風景の一部を制作する、というようにそれぞれ使い分けているんだ。新しいチャレンジだってけど、知らないことを覚えるのは大好きだからすごく楽しかった。あと、グライダーから撮った空撮映像はグラグラするので、スタビライゼーションで固定しているよ」と語る。
上昇する重力、そしてゆっくり破壊されていく世界が曲のダークな雰囲気と結びついて、現実ではありえない世界観を生み出した本作品。もともとアニメーションにバックグラウンドを持つ3人だが、現在はメディアミックスと実写に興味があるという。今後も新しいテクニックとテクノロジーを取り入れた作品を見せてくれるだろう。
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