■「とにかく自分でも作ってみたい!」という衝動
ペンギン爆弾 PENGUIN BOMB
もともとは会社員で、趣味でアクリル画を描いていた中村氏。たまたま世界各国のペーパー・エンジニアや工芸家による作品を集めた書籍「ペーパークラフトの技法百科」(ポール・ジャクソン著)を手に取ったのがきっかけで、ペーパークラフトの世界に魅了されることに。中でも中村氏が惹かれたのが、輪ゴムを使った作品の写真。「とにかく自分でも作ってみたい!」と強烈な創造欲が沸いたという。そして独学でペーパークラフトにチャレンジを始めることになった。
その後一度はペーパークラフトから離れた中村氏。2000年に職場で使用していたMacのデジタル制作を見て「これでペーパークラフトの型紙を作ろう」と思ったことが本格的に取り組むきっかけとなった。一番の転機となったのは、2003年に地元富山のアートマーケットに出展したこと。人に喜んでもらう楽しさを知り、よりエンターテインメントな作風になっていったという。
■作品づくりはデジタル・ワークフロー
「歯車のハート」:10歯の歯車が9個、15歯の歯車が3個の計12個の歯車で構成されている。ハンドルを回すとそれぞれが回転し、10歯の歯車が3回転、15歯の歯車が2回転すると元の位置に戻るようになっている。
中村氏の創作には、2つの柱がある。ひとつは、販売用の型紙を作る「クラフト」=遊ぶ人や作る人の事を第一に考えるもの。もう1つが歯車シリーズなどの「アート」=自分の観たいと思う物を創るもの。
中でも圧巻なのが「歯車の立方体」、「歯車のハート」など、紙細工が回転する動くパズルのように、精巧な動きをする作品たち。それぞれ制作に1ヶ月を費やした力作だ。着想の原点や、開発において苦労した点は何だろう?
「まず、球体を歯車で覆えないか、そして、やるなら全部の歯車を連動させようという思いから設計を始めました。球体が出来るなら、どんな形でも作れるんですよね。それに気がついてハートの形にしてみました。最初に作ったバージョンでは設計自体にミスがあってやり直したんですが、実際に動かしたら自分でも思ってもみなかった複雑な動きをしたのでびっくりしました。これは紙でなくても成立する作品なのですが、技術的に私は紙でしか作れなかったので紙で作っています」
これだけ複雑な作品の設計には3Dの技術や知識が必要なのでは?と中村氏に聞くと、知識はあった方が良いが、特に専門的な知識がなくても制作は可能だという。グラフィックなどを手がけている人なら、比較的取り組みやすいかもしれない。
■自分で作ってみたくなった人に
書籍 「紙のからくり カミカラ
」
型紙が12種類もついて、とてもお得!
「曲げる所にしっかりあとをつけて下さい」
うーん、納得!自作のカミカラがスムースに動かない原因は、折るべきところをしっかり折らないことが多い。基本をきちんと丁寧にやることがカミカラ道の初めの一歩だ。今後は紙以外のアートを手がけたり、世界中にカミカラを広めたいという中村氏。必ずや世界を驚かせてくれるだろう。
・中村開己氏公式Webサイト
5つの質問 一問一答
Question 1: 影響を受けたものを教えてください
やはり「ペーパークラフトの技法百科」のペーパーエンジニアリングの項目です。
Question 2: この職に就いたきっかけは?
なんとか、ペーパークラフトで食べて行けそうだったので。
Question 3: 一番好きな映画は何ですか?
ダイ・ハード
Question 4: 作業場のまわりに必ず置いているものベスト3は?
カッター、定規、木工用ボンド(速乾)
Question5: 今おもしろいもの/事って何ですか?
アメリカのテレビドラマ
Question 1: 影響を受けたものを教えてください
やはり「ペーパークラフトの技法百科」のペーパーエンジニアリングの項目です。
Question 2: この職に就いたきっかけは?
なんとか、ペーパークラフトで食べて行けそうだったので。
Question 3: 一番好きな映画は何ですか?
ダイ・ハード
Question 4: 作業場のまわりに必ず置いているものベスト3は?
カッター、定規、木工用ボンド(速乾)
Question5: 今おもしろいもの/事って何ですか?
アメリカのテレビドラマ
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