鹿児島発、驚異のローカルCM「西日本シロアリ」の真実に迫る!

2009.03.04 Wed

 

 

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以前からニコニコ動画などの動画共有サイトにて話題となっている、あまりにも自由なローカルCM「西日本シロアリ」。髭のおじさんが歌うだけだったり、意味がよくわからない美女が登場したり、水戸黄門やソフトバンクを大胆にパロディしたり…これを作っている企業は、鹿児島が拠点の害虫駆除業者(「西日本シロアリ」オフィシャルWebサイトにて視聴可能)。これは本当にTV放映されているのか、そして狙いは何なのか?!西日本シロアリの社長福永浩司氏とクリエイティブ・ディレクターの江上裕章氏に突撃し、その全貌を聞いた。経済不況の閉塞感をぶち破ってくれる、ファンキーなローカルCMをご紹介!

■老舗企業×アバンギャルドCMが生まれたワケ
西日本シロアリ 「コモエスタ白蟻」 dir: 江上裕章(ULTRA_C)
以前はタレントを起用した普通のCMを制作していた同社が、ユニークなCMづくりを始めたのは2004年から。三代目の福永浩司氏が社長に就任し、頭打ちの状況を打破しようと考えたことがきっかけだった。その時に思い浮かんだのが、ユーモアあふれる「鹿児島銀行」のローカルCM。ぜひこの人にお願いしたいと思い、調べたところ鹿児島では有名なCMを多数生み出している広告制作会社ウルトラCの江上氏に行き当たったという。そして生まれたのが第一弾CM「コモエスタ白蟻」。懐かしいモノクロ画面の歌謡ショー映像に、社名と電話番号が出るだけのシンプルな作品だった。その狙いはかえって視聴者が気になるCMになっている。

■クライアントと制作会社の信頼関係
西日本シロアリ 「上海」 dir: 江上裕章(ULTRA_C) 本当に上海ロケを敢行してしまった作品。
西日本シロアリの顧客は農協、経済連など、いわゆるお堅い業種が多い。最初のCMを放映するとき、あまりにもふざけてると言われるのではないか、と不安に思う気持ちもあった。しかし、いざ放映してみると地元で大評判となり、関西のテレビ番組で取り上げられるなど県外にもその評判が轟くように。付き合いの長いお客様とCMの話題で盛り上がることも多くなり、コミュニケーションがより多く取れるようになったという。

それ以来、同社では毎春新作CMを作成することが恒例となった。西日本シロアリの年齢ターゲットは幅広いため、年間制作される2本のCMのうち1本は年配の方向けのレトロな作品、もう1本は若い層向けの冒険的な作品という振り分けを行っている。1年に1度のイベントとして楽しみにしているのは制作会社のウルトラC側でも同じで、社員総出で予算以上の作品を生み出してくれるという。クライアントと制作会社の枠を超えた信頼関係が印象的だ。

■新作は2009年4月に登場予定!
西日本シロアリ「シロアリ先生」 dir: 江上裕章(ULTRA_C)
2009年の新作CMお披露目は4月。CGクリエイターとコラボレーションした作品が登場する予定だそう。ちなみに、出演している女性は実は同一人物。問い合わせが後を絶たないほど一部では人気を誇っているが、残念ながらご結婚のため2008年を最後に引退される。現在製作中の2009年版にて新しいミューズと出会えるだろう。

次回作の構想を江上氏に尋ねたところ、「”マカオタワーのてっぺんから壮大にバンジージャンプ篇”を是非やってみたい」というスペクタクルな答えが帰ってきた。ローバジェットでも、有名タレントを使わなくても、個性溢れる広告表現はできる。理解あるクライアントとクリエイティブな制作の相乗効果によって生まれたCMシリーズ、これからも楽しみにしています!

西日本シロアリ

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