iLL “R.O.C.K.” dir: Elecrotnik
主人公の女性が服を脱ぎ捨て、自己解放の境地へたどり着く内容。 ハイスピード・カメラ、ファントムを1台使用し20倍で撮影。リップシンクでは楽曲を3倍速で歌ってもらい、実際のスピードとマッチングを図っている。
主人公の女性が服を脱ぎ捨て、自己解放の境地へたどり着く内容。 ハイスピード・カメラ、ファントムを1台使用し20倍で撮影。リップシンクでは楽曲を3倍速で歌ってもらい、実際のスピードとマッチングを図っている。
「最初に曲のタイトルが”R.O.C.K.”であることと、この楽曲が持つ”はずしの美学”のような匂いから、少しひねくれた映像表現でもはまると思いました。今回のR.O.C.K.は全裸の表現をも受け止めるパワフルな楽曲だったんです。」
そうして完成したMVは、ロックという単語が持つビジュアル的なイメージは排除しながらも、テーマはあえてSex & Drugs & Rock ‘n’ Rollといった王道的キーワードから構築し、MVの必然性を考慮した内容となっている。
「この映像は「SEX」「Drugs」「Rock ‘n’ Roll」の3部作の第一作目のSEXをテーマにした映像になります。この後2作目は深夜に流れてた「麻薬ダメ絶対」みたいな黒バックの怖い映像と3作目で革ジャンをふんだんに盛り込んだROCKの映像を作ります。いつ出来上がるか分からないですが(笑)。」
■ROCKな挑戦
今作に挑む際の一番の懸念事項はやはり裸体。企画として放送にのる表現の限界に挑戦するものだった。
「乳首や陰毛をどこまで露出できるのかというのが挑戦でした。攻める姿勢、毛一本にこだわって挑戦する姿勢、反抗することで暗にROCKを表現したかったんです。が、放送コードという壁にぶちあたり見事玉砕しました(笑)。真の意味でROCKっぽく散りましたね。」
シンプルな構成でアーティスティックに仕上げるポイントは何だろう?構成上、特に注力したことをきいてみた。
「映像の進行するベクトルが一方向にならないようにして います。全体の流れは裸の女性が深い闇に落ちていくように仕上げていますが、重力に沿った上下という一般的な感覚のベクトルを左右上下にぶれさせることで飽きないで見られるようにしています。カットごとの小さい時間軸で見ていくといろんな方向に動きが向かっていることがわかると思いますが、これは、一見単純に見えることの内側には複雑な要素、方向性が内包されているという哲学的なメタファーでもあるんです。総じて見るとひとつの方向性が進んでいる人間の行動、SEXを客観的に表現しているんです。」
また、ヒップの曲線といった美しい裸体の表現にも注意が払われている。画角や光の当たり方に気をつけてフレーミングし、美しさだけではなく生っぽさも匂いたつような所を狙っている。確かに、二つの肉体が絡み合い創りだす神秘的なフォルムからは力強い生命力が放たれている。
・iLL公式Webサイト
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