中村勇吾、ayato@webらがWebクリエイティブを語る「Adobe MAX Japan 2009」レポート

2009.02.04 Wed

 

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Adobe MAX Japan 2009
Adobe最大のユーザーカンファレンス「Adobe MAX Japan 2009」が2009年1月29日(木)、30日(金)の2日間に渡り、東京・台場のホテルグランパシフィック LE DAIBAにて開催された。USでは恒例のこのイベント、日本では2007年から2回目の開催となる。Webクリエイターや開発者などを対象に、Adobe最新製品についてのテクニカルセッション、ハンズオンセッションはもちろん、アドビ製品を普段から活用しているクリエイターによる講演が行われた。それではクリエイターの講演よりホワイトスクリーンセレクトのレポートをお届けしよう。

■ジョシュア・デイヴィスが語る「New Works」
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ジョシュア・デイヴィス氏。スケートボードとレッドブルをこよなく愛するオープンハートな人物。
Flashを使ったクリエイティブに無限の可能性を与えたイノベーター的存在、Joshua Davis(ジョシュア・デイヴィス)。彼の絶対に手では描けないようなアートワークが、いかにシンプルなプログラムで創られているかを語ってくれた。自分のアートは賞のためでもクライアントを喜ばせるためでもなく、愛のために創って欲しいと締めくくる。当日のスライド資料は一部デイヴィス氏のWebサイトにて公開中。

■アートとデザイン、テクノロジーが融合するErick Natzke
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Erick Natzke氏はシカゴ在住のFlashアーティスト。
Erik Natzke(エリック・ナッツキ)氏は、ジョシュア・デイヴィスと同じく、デザイン・カンファレンスFITC(カナダ・トロント)より参加。彼の作品はFlashで描かれたアートとテクノロジーのハイブリッドな融合。デザイナーがテクノロジーを武器として作る作品のパワーについて語ってくれた。紙の上から始まるマスマティカルな設計図がFlash画面でオーガニックに昇華していく様を見せてくれた。

■”アニマをプログラムで再現する”中村勇吾氏
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中村勇吾氏
中村氏の講演のテーマは”映像的”なこと、”プログラミング的”なことの間にある様々な関係やバランスについて語る「映像とプログラミング」。中村氏にとってWebでの映像表現というのは、アニメの語源であるアニマ(ラテン語で魂)をプログラムで再現すること。つまり、アニメーション的なシーケンスを素材にして枠にはめることだという。映像の中で起こっている出来事を座標のリソースとして捉えるなど、映像に対する中村氏の捉え方はやはり独特なものがあった。

■思い描いたアイデアを形にする城戸雅行氏
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城戸雅行氏
「エコだ!動物園」を手がけた注目のWebクリエイター城戸雅行氏(ROXIK)によるセッション「アイデアの実装:コントロールと最適化」。Flashを自分でプログラムすればより自由度の高いクリエイティブか可能になること。オプトマイズ(最適化)の三大要素 – 見えない部分は計算しない、ビットマップ化する、補間を使う – で創り上げた「エコだ!動物園」制作の裏側などを語ってくれた。

■After Effectsの達人ayato@webが語る10のメソッド
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藤井彩人氏
Web関連のソリューションやクリエイティブに迫るセミナーが満載のこのイベントMAX。有名サイトayato@webでお馴染みAfter Effectsの達人、藤井彩人氏が「After Effects超表現術」として10項目に渡るメソッドをWebクリエイター向けに披露してくれた。初級者にも分かりやすく、中~上級者にも興味深い内容のプレゼンテーションだ。

・その一 キーイング・マスク
クロマキー撮影したものを色信号を元に選択範囲を制作する手法(Keylight 標準)。クロマキー撮影をしていないフッテージをキーイングしマスキングしたい場合や、アニメーションの際トラッカーとマスキングしたい人物がかぶっている場合の最速マル秘対処法などを説明してくれた。
・その二 トラッキング(移動情報を素材から解析し取り出す手法)
「トラッキングを制するものが楽できる」と今映像業界で流行りの手法(トラッカーツール 標準/mochaAE CS4から標準)。Mochaを使用したストロボ効果のサンプル例や、3Dトラッキングについて解説した。
・その三 カラコレ:色調補正(プライマリー)、ルックの作り込み(セカンダリー)(Color Finness 標準/Photoshop Extended)
動いている素材に対し、プライマリー作業とセカンダリー作業と2段階に分けてカラコレ作業するプロならではのメソッドを、料理の下ごしらえに例えて説明。
・その四 ワープ・モーフィング
ワープ、3Dワープ、モーフィングを説明。パペットツールを使った基本と応用術、旗の動きに代表されるZ軸でのワープの仕方を解説。
・その五 ディスプレイスメント(標準)
衝撃波の作り方や水中の表現法などFlashではなし得ないAEならではの使い方を説明。
・その六 タイムリーマップ(タイムリーマップ 標準/タイムワープ 標準)
映像に緩急をつけたり、もの凄いスローモーションの作り方を紐解いた。
・その七 パーティクル:人工的に「粒子」を発生させ、炎といった自然現象から光の粒などのキラキラしたエフェクトを再生可能(CC Particle World 標準)
3D空間上に光の線を実現するメソッド、グロー系エフェクトと併用する効果的なメソッド(その八)を併せて紹介。
・その八 グローエフェクト:グロー(標準)/CC Light Burst(標準)/レンズフレア(標準)
輝きのエフェクト。光の拡散を擬似的に作ることでオブジェクトを強調することが可能。タイムリマップと併せた逆再生による表現TIPSも。
・その九 レンズ効果:レンズフレア、色収差、フォーカス等の光学系のエフェクト
レンズフレア、レンズディスとーション(レンズ補正 標準)、3DCG素材に適用したピン送りをフォーカス(ブラーレンズ 標準)等を説明。
・その十 自分で考えよう!
作品制作において表現したいものを実現する為のツールがAE。台所に例えるとAEは調味料、組み合わせて自分の料理を作りましょう!モチロン愛情たっぷりに!

約1時間に渡りどっぷりと濃厚な講演を行ってくれた。After Effectsユーザーの皆さんは見逃せないAfter Effects® Night Vol.02が2月に開催決定!なんと今回は東京と大阪での開催。もちろん無料。盛りだくさんのAfter Effects® Night、お申し込みはこちらから!

FlashやAir、Flexなど、次世代のWebコンテンツを変えるテクノロジーのセッションはどれも大盛況。中には開催2ヶ月前に締め切られたセッションもあったという。きっとこの場から新時代のクリエイティブが生まれていくのだろう。そう予感させてくれる熱気溢れる2日間だった。

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