30年前、森山大道が北の地で捉えた70点「北海道」展

2008.12.28 Sun

 

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かつてあれほどぼくの心のうちを占めた北海道とその幾多の町。津軽海峡を渡っていくときのあのときめきは、いったいどこに行ってしまったのだろうという思いは、今でもときおりぼくのなかにわだかまりとして残っている。三年まえに約束した北海道の写真集も、いまだに一枚のプリントすらできずにかつてのネガフィルムだけが山になって眠っている。いずれ作ることになるのだろうが、いま少し時間がかかりそうな気がする。まさか、青函連絡船が海峡から姿を消してしまったからだというわけにもいかないし、結局自分で自分にまだうまく説明がつかないのだ。 『犬の記憶 終章』朝日新聞社、1998年
東京・青山のラットホールギャラリーでは、写真家の森山大道個展「北海道」を開催中。30年前、森山大道が日々の生活へ一種の「肉離れ」を感じ、次第にここではないもう一つの場所へ逃れたいと感じるようになっていた頃。彼は北海道行きを決意し、札幌に3ヶ月間アパートを借りて北海道中を撮影して回った。しかし、撮影された膨大なネガのほとんどは、その後プリントされることなく、ひっそりと眠ることになった。本展では、その北海道滞在中に撮影されたものを中心とした未発表作品約70点が展示される。ラットホールギャラリーから出版される写真集北海道」も合わせてチェックしてみよう。

「北海道」”Hokkaido”
日程:2008年12月19日(金) – 2009年2月8日(日)
休館日: 月曜日
時間:12:00 – 20:00
入場料:無料
会場:RAT HOLE GALLERY
〒107-0062東京都港区南青山5-5-3 B1
問合せ:03-6419-3581
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