フランスの建築アート集団Exyztが仕掛ける、驚愕のライブ・インスタレーションの真相に迫る!

2008.12.16 Tue

 

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「Etienne de Crecy / Live Installation」より (C)Exyzt
先日ホワイトスクリーンにてご紹介した、フランスの建築アート集団Exyztによる、立方体にプロジェクション・マッピングするインスタレーション「Etienne de Crecy / Live Installation」。EXYZTの創設メンバーの一人François Wunshel(フランソワ・ウンシェル)に一体どんな仕掛けになっているのか話を聞いた(ちなみに、同じコンセプトでパフォーマンスしていたMTV Europe Music Awards 2008のKillers「Human」は、実は彼らによるものではないことが判明!)。

■手がける仕事はTシャツのプリントやサウナの会、日本の露天風呂まで
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EXYZTのメンバー達。 (C)Exyzt
――EXYZTという名前の由来はどこから来てるんですか?何か意味深なものを感じますが。
フランソワ:EXYZT という名前は数学的な記述で、”E”空間(フランス語で “Espace” 。Spaceの意)= “X Y Z”座標、”T”時間を表している。同時に僕たちが手掛けた一番最初のプロジェクトにも由来してるんだ。5人の設立メンバーにそれぞれの文字を割り当てていて、僕は”X”なんだよ。

――活動も多岐に渡っていますね。
フランソワ:EXYZTのメンバーは、それぞれがく探求しているスペシャリティを持っている。ある者は映像、ある者は木で創る造形物、またはグラフィックデザイン等…。

それらが上手く展開し、様々な活動をしながらも強い印象をもたらしているのかも。僕らの活動は本当に様々で、デザインもすればTシャツのプリントやサウナの会、日本の露天風呂の建築!まで手掛けてる。僕たち個々が建築に対して確固たる感性を持っていて、それが僕たちの初期の形でもあるから、(少なくとも創始メンバーにおいては)建築的要素が含まれているんだと思うよ。

■衝撃のインスタレーション、実は超シンプル構造
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「Etienne de Crecy / Live Installation」より (C)Exyzt
――さて、本題のエティエンヌ・ドゥ・クレシーのインスタレーションについてですが、一体どうなっているのか分かりやすく教えて下さい!
フランソワ:アイデアは「写真をビルの素材にしよう」というもの。それをシンプルに空間へ拡げたんだ。立方体の骨組みが動きだし、進化し、モーフィングして違う形になるという表現を試みている。本来ならば静止している構造物に命を吹き込んでみたんだよ。

構造はとてもシンプル。まずイントレ(鉄製パイプによる組立式の足場)を組んで、それにライティング装置を取り付ける。その上からネストスクリーンを被せていった。どれもよく使われる素材でしょ。ライブを行う都市のどこでもレンタルできる。あ、スクリーンだけはエティエンヌが自ら持ち回ったけどね(笑)。

映像は僕たちが開発したソフトウェアを使っている。エティエンヌの機材から出てくる楽曲の信号を傍受し、自動的に映像が反応するようにしたんだ。それによりエティエンヌは映像の事は考えずプレイに集中出来るからね。ビデオは自立して自動調整できるようになっていて、もし彼が予定より長く演奏を続けても、ビデオも自動的に長く再生される仕組みになっているんだ。このプロジェクトにおいては創始メンバーのPier Schneider(ピエ・シュネダー)とコラボレーションしている。僕たち2人は主にExyztのビデオ・インスタレーションを担当しているんだ。

■プロジェクトする構造物もデザインしてしまう
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「Etienne de Crecy / Live Installation」より (C)Exyzt
――シンプルな構造で最強のインパクトのある素晴らしいインスタレーションですね。
フランソワ:Venice Architecture Biennaleに出展した「Grrrrrridwave」(Metavilla: Grrrrridwave )の続編として構想したんだ。僕たちのデザインした静的な構造物にビデオをプロジェクトし、動きや振動を加え、フィジカルな空間を知覚的に増長、変換させた。ビデオ・アーティスト言語では「プロジェクション・マッピング」と呼ばれるテクニックだね。僕たちは一歩踏み込んで、投影(プロジェクト)するコンテンツのみでなく、投影される構造物もあわせてデザインするようにしている。そうする事によりインスタレーションに於ける全てのパラメーターが把握でき、的確な知識を持って構築出来るからね。

実はトルコでのライブ会場では、現地スタッフが一番上、つまり3つめの立方体を創るのを忘れてたんだ(笑)!ライブ直前まで僕たちは最後の一つを創るハメになったよ。

「METAVILLA : GRRRRRRIDWAVE」


■最新作は雪が降る巨大なラジカセ!
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ポエティックで凄そうだが、一体どうなるんだ?!という方はこの映像をチェック
――最新作の予定は?
フランソワ:今、トランスアーティスト、Godskitchenのヨーロッパツアーのステージ演出を手掛けているよ。このプロジェクトはラジカセの進化系がテーマ。巨大なステージの表情が夜通し変化していくんだ。実際のラジカセからフランスの城、雲の小片も音楽にあわせてダンスするのさ。

こういった新しい企画のためシュネダと新しい会社”1024″を立ち上げる準備もしている。1024っていうのはもちろんスクリーンのピクセル数にちなんでる。ぜひ、楽しみにしてて下さい!

「僕は東京に恋してしまった。」というほど、実は大の日本好きなフランソワ氏。オタクな雰囲気満載の秋葉原や新大久保のパンクなクラブ、下北沢のロマンティックなスタイルなどのトリコになってしまったそう。次回の来日の際は是非ライブ・インスタレーションを披露して下さい!他、どれも注目のExyztの作品は彼らの公式Webサイトにて!

5つの質問 一問一答
Question 1: 一番影響を受けたものを教えてください
アーキグラムかな?(60-70年代に活躍したイギリスの前衛建築家集団)
Question 2: この職に就いたきっかけは?
選んだんじゃなくて、自然とそうなったんだ。14歳からビデオゲームのデザインをしたりしてたから。
Question 3: 一番好きな映画は何ですか?
アンドレイ・タルコフスキー監督「鏡」 VS. リドリー・スコット監督「ブレードランナー」
Question 4: 作業場のまわりに必ず置いているものベスト3は?
Nintendo DS、USBキー、DVI-VGA アダプター
Question5: 今おもしろいもの/事って何ですか?
クオーツ・コンポーザーのテクノロジー
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