バーチャルリアリティを超える拡張現実の世界

2008.11.07 Fri

 

バーチャル・リアリティの進化系、Augmented Reality(オーグメント・リアリティ。拡張現実)の世界が大変なことになっているらしい。これまでのバーチャル・リアリティはヘッドセットや特別な装置を使用し、脳で合成して仮想世界を出現させていた。そのため現実世界とはっきりした区切りがあった。しかし現実世界に映像や音などの情報を追加する拡張現実は、目覚めたまま夢を見せてくれる。なかでもホログラム技術を使った映像技術の発展はめざましい。かつて描いた未来が既に我々を追い越してしまっていることを実感させてくれる、驚きの内容をご紹介!

■その1.街や列車がランウェイに登場!
“Alstom Train”
2008年にパリで行われた国際マネージメント・カンファレンスにお目見えしたAlstom Train(アルストム・トレイン)のプレゼンショーが世界を驚愕させた!ランウェイに立つホストの前に、3Dホログラムのイメージが飛び出す。拡張現実のリーディング・カンパニー、Total Immersion(トータル・イマージョン)社の3D技術とライブを融合するテクノロジーを使用している。

■その2.未来のプレゼンはこんな感じ!「Obscura VisionAire」
“VisionAire Multitouch Holograms”
サンフランシスコに拠点を持つクリエイティブ・エージェンシーObscura Digital(オブスキュラ・デジタル)社。Musion Eyeliner社の技術Musion Eyeliner Hologram Effect(ミュージョン・アイライナー・ホログラム・エフェクト)を使用したインターフェイス「Obscura VisionAire(オブスキュラ・ビジョネア)」が話題になっている。実際のところこの映像はホログラムではなく、ガラスのスクリーンに映し出されたイメージを操作しているのだが、映画「マイノリティ・リポート」を彷彿とさせる未来のプレゼンはこんな風になるのかも…。

■その3.LM3Labs社の驚きのインタラクティブ・プロダクト
“Holographic Google Earth”
フランスと日本に拠点を置くLM3Labsは、ホログラムを使った画期的なソフトウェアを開発している注目の企業。「Ubiq’window」は光電子工学とソフトウェアを使ってどんなものの表面にでもインタラクティブ機能を付け加えることができるソフトウェア。デモビデオではGoogle Earthを映し出し、自在に操っている。

■その4.まるでハリー・ポッター!「AirStrike」
“AirStrike”
こちらはもう一つ、LM3Labsからの驚きのプロダクツAirStrike。画面のオブジェクトを、直接画面に触れることなく、腕や身体の動きだけで操作することが出来る。からくりは、操作する人の足元にセンサーを置き、指先などの動きをセンサーでキャッチ、画面のオブジェクトを動かすというもの。まるで魔法使いのような操作感が味わえる!同社製品はサムソンなど大手企業のPRにも使用されており、今後街で見かける機会が増えることは間違いないだろう。

■その5.NYグランドターミナル駅をホログラムのモデルがジャック
“Target Model-less Fashion Show”
ホログラムを使ったファッション・ショーで知られているのは、Dieselが2007年春に行った、ランウェイを歩くモデルとホログラムが融合した画期的なショー「Liquid Space」。この成功に続き、2007年秋、NYのグランドターミナルをファッション小売店、ターゲットがジャック!生身のモデルを使わずにファッションショーを行った。ランウェイに現れたのはHDビデオ・プロジェクションで映し出される3Dホログラム映像のモデル達。ショーは2日間に渡って行われ、10分おきに駅構内にモデル達が現れた。

スティーブン・スピルバーグ製作総指揮の新作映画「イーグル・アイ」は、スピルバーグが10年前に構想したアイデアが実現可能となった今、映像化された。張り巡らせた携帯電話網、監視カメラだらけの世界…。たった10年前にはドリームだった未来図が現実に追いついた今。人間の想像力が叶えるテクノロジーの未来に久しぶりにワクワクしてしまった。

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