「ボーリングフォーコロンバイン」「華氏911」などの社会派ドキュメンタリーで、日本でも人気の高いアメリカ人ジャーナリストマイケルムーア。待望の新作は、英語で「病んでる人」という意味の「Sicko」。
構想から5年の年月をかけたこの作品。アメリカでは社会現象になるほどの騒動が起こっていた。
1. アメリカ政府にフィルムを没収されそうになる。
2. 公開前にYouTubeやgooglevideoに映画が全編流出!
3. アメリカの暗部をえぐるこの映画製作の噂を聞いた保険会社、ロビイスト、政治家たちは大慌て。マイケル・ムーアのそっくりさんを使った「対策DVD」を製作しムーアの攻撃に備えた。
一時は公開が危ぶまれたがこのたび遂に日本上陸!
アメリカではオープニング興行成績が「華氏911」についで史上2位にランクイン!カンヌ映画祭では
上映後12分間にわたるスタンディングオベーションが鳴り響き、「マイケルムーアの作品でも一番の完成度」と評論家の評価も高い。
さて、この映画のテーマは先進国で唯一国民健康保険制度を持たないアメリカの、腐敗した保険制度に苦しむ保険加入者について。
アメリカの健康保険は民間の経営のため、治療よりも利益が最優先されてしまう。ちなみにアメリカに住む友人からも、保険にはいっているのに自腹だったって話は確かによく聞く。
ムーアが自身のサイトで「保険でいやな目にあったエピソードを教えて」と募集したところ、1週間だけで2万5000通ものメールが殺到!というから状況は想像できるだろう。
今作に出てくるのは医療費がかさんで破産し、子供の家を渡り歩く老夫婦。保険会社の指定外病院に行ったため命を失った子供。
医療費を払えずに病院からタクシーで捨てられる人・・・。というウソのようなホントの話。それでも医者は保険会社からの報奨金のために患者の治療を断り、政治家は保険会社からガッポリ政治献金をもらって知らん顔!
アメリカは何においてもナンバーワンではなかったのか?なぜ自分の利益しか考えず、弱いものをいじめる国家になってしまったのか?
この映画を通してムーアはアメリカ人に「気づいて」もらうことが目的だと語る。そこにはムーアの人間に対する愛、祖国に対する愛がにじみ出ている。そして、この悲惨な現状を変えるには太ったジャーナリストが突撃取材するだけじゃダメだ、見ている一人ひとりが
変わるしかない、と訴えかける。実際「Sicko」の公開後、アメリカ大統領選立候補者が公約として国民健康保険を掲げるようになったのだ。
大きすぎる組織を相手にしたこの戦争、果たして国民の軍配はどちらにあがるのだろうか?これは年金を始め、国家の制度が崩壊し始めている日本もまったく他人事ではない。見終わったあと心の中になにかが芽生える作品。
日本での公開は8月25日からシネマGAGA!、新宿ジョイシネマ、シネ・リーブル池袋 他全国ロードショー。
・公式サイトはこちら
配給:ギャガ・コミュニケーションズ powered by ヒューマックスシネマ
・マイケルムーア公式サイトはこちら(英語)
予告編(英語)。マイケルムーアはyoutubeにこの映画のチャンネルSickoTheMovieを持ち、視聴者から健康保険についての意見を募集している。
white-sceen.jpのポッドキャスト「white-scream」はこちら。vol.01はGAGAの宣伝プロデューサ青木さんを迎え、映画「シッコ」について語ります。
Podcast vol.02 第二弾!










