日常のモノが自分で音を奏でたら?ショートフィルム「Danse Dance」
2010.03.10.Wed
Category : WS Pickup

「DanseDance」 dir: Julien Vallée
今自分の周りを見渡してみよう。何があるだろうか?

ペンやノート、ライトなど特にそれを使う時に特別意識することがないものに囲まれているはず。 ではそれらの「もの」がもし、独りでに動き、しかもそれぞれが固有の音を奏でるような世界であればどうだろう?という着想に基づいてつくられたインタラクティブ・ムービー「Danse Dance」が公開されている。机にものを配置し、それぞれのものの動きを個別に記録。それを後から重ね合わせている。キーボードのA-Zキーをタイプすることで、ペン、はさみやテープ、ライトといった道具が動き出し、動きにあわせて、それぞれがその道具を使う時に発する音を奏でるのだ。

その存在を空気のように自然に思っているため、例えばカッターの刃を出す動きや音を気にすることはないだろう。だがこのムービーでは、その動きや音だけを取り出して否応なしに注目させる。そしてユーザがインタラクティブにものを動かすことで、ものに対するより強い印象を与えている。日頃気にしないものがこんな動きやリズムを持っていることにはっとし、ものが持つ動きや固有のリズムをインタラクティブにユーザが再認識することができる非常に面白い作品だ。

この作品は、クリエーターが「もしコラボレーションできるとしたら」というテーマで相手を選び、1年間という期間だけが決められた中で作品をつくり、展示されたif You Could Collaborate Exhibitionのために、カナダのグラフィック・デザイナーJulien Vallee(ジュリアン・ヴァリー)が、ロンドンのNOUS VOUSに所属するNicolas Burrows(ニコラス・バロウズ)とコラボレーションし、つくりあげた。

まさに日常見過ごすところに目を向けたからこそ生まれた作品と言えるだろう。

文・野澤 智

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