ゴンドリーがどうしてもやりたかったMV企画とは?ミア・ドイ・トッド「Open Your Heart」
2010.02.16.Tue
Category : +LISTEN
, WS Pickup
ミア・ドイ・トッド「Open Your Heart」 dir: Michel Gondry|Prod: Partizan
パルチザン所属、世界的な人気を誇る映像作家のMichel Gondry(ミシェル・ゴンドリー)。待望の最新ミュージックビデオ(MV)、ミア・ドイ・トッドのMV「Open Your Heart」がリリースされた。カラーチャートの如くカラフルな特色Tシャツをまとった人々がLAの街中を染め上げる風景に、思わず微笑がこぼれる作品だ。
性別も体系もバラバラなダンサーたち。その正体は、LAの大学「リバーサイドコミュニティカレッジ」のマーチングバンド、総勢100人!撮影はLAのマッカーサー・パークにて、3日間かけて行われた。実は長い間、「色が織り成すダンス(カラー・コーディネイト・コレオグラフィ)」のアイデアを構想していたゴンドリー。様々なミュージシャンにこのアイデアを提案してみたが、このアイデアで納得するアーティストとは巡り合えなかった。
「ミュージシャンたちはいつも僕のアイデアに"何か"を加えたいって言うんだ。そうすると僕のやりたかったシンプルなアイデアではなくなってしまう。もしくは、商業作品に使いたいと言われたこともあった。僕はやりたくなかった。商業作品のためにこのアイデアを使ってダメにしてしまうより、自腹を切ることになってもこの企画を実現したかったんだ」
ようやくゴンドリーの願いが叶ったのは、今から10ヶ月前。あるパーティにて、LA在住の日系女性シンガーソングライター「ミア・ドイ・トッド」に出会ったのがきっかけだった。ゴンドリーはトッドの音楽を「すごく壊れやすくて、パーソナルで、気持ちを高めてくれる」と絶賛し、二人は友達になった。そしてミア・ドイ・トッドが新曲を完成させた時、ゴンドリーは「この曲こそが例の企画にぴったりだと思った」という。MV制作のため、ゴンドリーとトッドはイーストLAでロケハンを行った。ゴンドリーはその理由について「LAはそもそも人間のために作られた街じゃない。たくさんのコンクリートと通り過ぎる車があるだけで、すごく空っぽだ。たくさんのカラフルな人々の背景にはぴったりな場所だと思った」と語る。
ミシェル・ゴンドリーがこだわりぬいたアイデアの結実。世界中のファンを喜ばせた、ハッピーなMVをじっくりお楽しみ下さい。