クオリティで勝負の海外テレビドラマ界、そのPR戦略とは?
2009.10.19.Mon
Category : WS Pickup
俳優の知名度に頼らず、時代性を反映した脚本と演出、キャスティングの妙で勝負する作品づくりが世界中からラブコールを得ている海外のテレビドラマ。そんな作品をめぐるプロモーション戦略もやっぱりユニークなものだ。
■デクスターを探せ!
"Where's Dexter? Level 1"
まずは娯楽作品を多く贈り出すUSのケーブルテレビ局「SHOWTIME」の作品より、人気ドラマ「デクスター」のバイラルビデオ「Where's Dexter?」をご紹介。これはYouTubeのアノテーション機能を使い、以前ブームになった「ウォーリーをさがせ!」の如く、人ごみの中からドラマの主人公「デクスター」を探すゲーム付きビデオだ。「デクスター」はマイアミ警察の優秀な鑑識官でありながら、猟奇的な連続殺人鬼としての顔も持つ男デクスター・モーガンが主人公の人気ドラマ。難易度は高め。
■広告賞を総なめにしたHBO、新Webサイトも画期的
格調高いTVドラマ作りに定評のあるケーブルTV局HBO。2008年のカンヌやONE SHOWなど世界的広告賞を総なめにした、都市で暮らす人々のドラマを覗き見ることができるプロジェクト「Voyeur」も記憶に新しいところ。そんな彼らの最新プロジェクトは、その名も「
Imagine」。Webサイトにアクセスすると、お金を盗む子供、浮気相手が潜む豪邸などのストーリーがキューブ状のスクリーンで上映される。そのキューブをまわすことによって、1本のストーリーを様々な角度から見ることができるのだ。「It's more than you imagined」 というキャッチコピーの通り、思いもよらなかったストーリーの側面にワクワクさせられる。
■日本上陸した「マッドメン」のきせかえサイト
"Where's Dexter? Level 1"
東京ではフジテレビでの放送が始まった、60年代NYの広告業界が舞台のドラマ「
MAD MEN マッドメン」。主人公のドン・ドレイパーは2009年の“最も影響力のある男”に選ばれたほどの人気ぶり。マッドメンの魅力はディテールの細かい60年代の雰囲気というころで、このサイト「
MAD MEN youself」では60年代風のキャラクターを着せ替えで作り、壁紙やツイッターなどのアイコンとしてダウンロードすることも可能。
■古典的バイラルビデオ「アントラージュ」
"Matt Damon freaks out on Adrian Grenier"
「アントラージュ」はHBOによる、ハリウッドの俳優とその取り巻き(アントラージュ)たちをコミカルに描くコメディドラマ。アメリカではシーズン6まで制作されるヒット作品だ。日本でも「アントラージュ★オレたちのハリウッド」というタイトルで放送され、「男版セックスアンドザシティ」などと呼ばれている。エイドリアン・グレニアー(プラダを着た悪魔)演じる主人公の俳優、ヴィンスの彼女がマンディ・ムーアだったり、リアルと虚構が絡み合う所が面白い。このたびYouTubeで公開された本ビデオは、エイドリアンが出演する俳優マット・ディモン監督のチャリティ・ビデオの撮影風景。たった5行のセリフも覚えられないエイドリアンにマット・デイモンがマジ切れ。決定的瞬間がカメラに収められている…というものだが、もちろんヤラセのバイラルCMである。
ちなみに日本でも、USの人気犯罪サスペンス・ドラマ「CSI:」のプロモーションにおいて大阪のたこ焼き店とコラボレーションして「
CSI:たこ焼き」を販売。ラスベガスを舞台にした犯罪サスペンスとたこ焼きがどうつながるのかは不明だが、大量の葱の上にマヨネーズで「CSI:」と描かれており、ファンにはたまらないメニューとなっていたそう。