dom&nic監督最新CM。5万個のネズミ捕りと白ネズミが闘う「Mouse」
2009.10.26.Mon
Category : WS Pickup
Kerry "Low Low Cheese - Mouse" dir: dom&nic|agency: Fallon|Post Production Company: MPC
ケミカル・ブラザーズのロボットMV「Believe」やハリセンボンMV「The Salmon Dance」など、独創的な作品で人気のUKディレクターズ・ユニット、dom&nicの最新CM、Low Low Cheese「Mouse」がお目見え!主人公はチーズの匂いに誘われた小さな白ネズミ。夥しい量のネズミ捕りの山をかきわけてチーズにありついた彼だが、バランスを崩して何万個ものネズミ捕りに追われる羽目に。しかし"完璧な"チーズを食べた彼には無敵の力が備わっており、「マトリックス」や「スパイダーマン」ばりのアクションで罠から逃れる…。
本キャンペーンのエージェンシーはFallon。CGを手がけたのは映画「ハリー・ポッター」を手がける腕利きCGスタジオ、MPCロンドン。ネズミのリアルな表現を追及するため、dom&nicはMPCに本モノのネズミをペットとして贈るところからこの仕事が始まったという。
「3Dチームに、ネズミと木製のネズミ捕りをセットで贈ったんだ。このCMは2つのパートに分かれている。MPCではリアルなネズミを作るために3DCGの"完璧なテスト"をしたんだ。最初のチーズを食べるパートでは、ネズミが本能的に警戒しているのを自然に見せることが大切。そして2番目のパートでは、ジャンプしてスピンしてギリギリのところで死から逃れる"スーパー・スタント・マウス"になることが目標だったんだ。3ヶ月のハードワークとクリエイティブなコラボレーションの結果、スクリーン・マジックが起こったと思っているよ!」
と語っており、本作品の出来上がりにとても満足なようだ。ちなみに贈られたネズミはCGチームと共に過ごし、げっ歯類特有の動きと表情のリファレンスに役立ってくれた。
CMに登場するネズミ捕りはなんと50000個!本作のCG表現において、最も技術的に難しかったのはたくさんのネズミ捕獲機がはじけてぶつかるシーン。物理シュミレーションに基づいたツール「ドミノエフェクト」で作り上げたという。毛皮の表現にはMAYAと自社ツール「Furtility」を使用した。いっぽう2Dのコンポジットチームは、8Kサイズの解像度のデータをコンポジットするのに、合成ソフトウェアFOUNDRY NUKEを使用。監督はカメラの動きをコントロールしたいと考え、バーチャル2Dカメラの動きが正しくネズミの動きにズームすることが必要だったので、NUKEはとても役に立ったとMPCは語る。
フルCGで描かれる、世界一スーパーな白ネズミの活躍をお楽しみ下さい。