遂にマイケル・ムーアが立ち上がった!アメリカ大統領選挙直前特集
2008.10.28.Tue
Category : WS Pickup
世界を吹き荒れる金融ショックの震源地、アメリカ。歴史上最も重要だと言われる11月4日の大統領まで残すところあと1週間!
先々週お伝えした、モーション・グラフィックスやセレブをフィーチャーしたビデオを使った投票キャンペーンに続き、ヒートアップするメディア合戦をご紹介しよう。
■この男がいなきゃ始まらない!マイケル・ムーア「Slacker Uprising」
2004年に行われた前回の大統領選挙の際、ドキュメンタリー作家マイケル・ムーアは全力をかけてブッシュの再選を阻止しようとした。映画「華氏911」を制作し、「Slacker
Uprising(なまけものの反乱)」と名づけたアメリカ縦断上映ツアーを敢行。62箇所にも及ぶ大学や地域コミュニティを訪れ、若者に投票を呼びかける草の根活動を行った。映画「華氏911」はカンヌでパルム・ドールを受賞する栄誉に輝き、アメリカの世論を動かしたが、ブッシュの再選という残念な結果になってしまった…。
あれから4年。マイケル・ムーアはこのキャンペーンの模様を映画「Slacker
Uprising」として制作。9月からアメリカ、カナダ在住者に向けて
インターネットにて無料で公開した。メジャーの映画として初めてインターネット上で無料フルサイズ公開されるものだ。20年間の監督生活を記念したというこの作品、劇場公開やテレビ放映の予定はなく、一切の利益を考えていないという。200万ドル(約1.8億円)をかけた制作費もムーアと配給会社Brave New Filmsの出資のみでまかなっている。ムーアは「いつも映画を見てくれるファンへの恩返し」として無料で映画を公開したという。映画ではなまけものたちにムーアの話を聞きにきてもらうため、ラーメンやきれいな下着の無料配布などムーア流の破天荒な作戦が繰り広げられる。そうしてミシガンで400人の観客から始まったツアーが16,000人の若者を集めることに成功するまでが描かれる。日本で見られる日が待ち遠しい。詳細は
公式Webサイトより。
■もう修正はさせない!「You can’t fix this」
2000年に行われた大統領選挙の際、実質的な投票数はゴア氏がブッシュを上回っていたのに、不透明な計算によって落選してしまういきさつがあった。あの苦い思い出を繰り返したくない、という思いで作られたWebサイトが「
You can’t fix this」。手がけたのはクリエイティブ・エージェンシーの
naked。「もう修正はできないよ!」という趣旨で、アメリカ国外の世論調査を行っている。もちろん実際の大統領選には反映されることはないが、世の中の潮流を知る意味では面白い。現在はオバマ氏の圧勝。ぜひ投票してみよう。
■サラ・ペイリンのバーチャル大統領ルーム「palinaspresident.us」
もしもサラ・ペイリンが大統領になったら…。リベラルにとっては恐ろしい空想を実現させたのがこのパロディ・サイト「
palinaspresident.us(大統領のペイリン)」。ワシントンにあるはずなのに外で油田を掘っているペイリンのバーチャル大統領室が舞台。例えば地球儀をクリックすると「ここからアラスカが見えるわ!」と叫んだり、赤い電話をクリックすると恐ろしい事態が起こったり、たくさんのコネタが詰まっている。左側の壁に貼ってある名前は、ペイリンの子供が「トラック」や「ブリストル」など変名づくしのため。仕掛けは11月4日の大統領選まで1日1つ追加されていく。
■HIPHOPとモーショングラフィックスMVでオバマ支持「Vote For Hope」
アメリカのアーティストMC YogiがオバマのスピーチをサンプリングしたHIPHIPソングとモーショングラフィックスのMV「Don't Vote」をリリースし話題を集めている。MC YogiはMVのディレクションも担当。
Ursa Minor Artsがアニメーションを制作している。
世界をも巻き込むアメリカ大統領選挙。果たして来週、世界が変わるか?