米国のビデオブロガー、シロモ氏に聞く「動画人の10カ条」
2008.02.06.Wed
Category : +PEOPLE
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シロモ・ラビノウイッズ氏:アメリカのビデオブログ黎明期からシーンの中心で活動し、世界中から500人以上のビデオブロガーを集めたイベント「Viogger 2006」の主催者。
文章の代わりにビデオを投稿するアメリカ発映像版ブログの「ビデオブログ(vlog)」。アメリカでは週80万ドルの広告料を稼ぐ人気ビデオブログも出現し、TVCMに代わるメディアを探す企業やクリエイターから注目を集めている。そのビッグウェーブは日本にも及び、youtube、ニコニコ動画やビデオカメラの低価格化などの追い風に乗って日本のビデオブログ界も急成長のまっ最中!
これはチェックしておかなければ…ということで、ホワイトスクリーンでは日本初のビデオブロガーイベント
「動画人JAPAN」に招聘されたアメリカの有名ビデオブロガー、シロモ氏を取材。ビデオブログの魅力と可能性、そしてビデオブログを作るコツなど動画人になるための10カ条を訊いた。
■ビデオブログの魅力
その1.場所・時間に縛られない
例えば作った映像をフェスティバルに出して運良く受かっても、数百人のオーディエンスが1度見るだけ。でもビデオブログは場所も時間も特定せず、アーカイブだって見せることができる。
その2.オーディエンスのフィードバック
ブログだけにオーディエンスからのフィードバックが簡単で、観客と作り手がダイレクトにコミュニケーションできる。これは今までのメディアではありえなかったこと。すごく重要で映像作家にとって力強いもの。
その3.むしろ文章より手軽!
「ビデオをWEBにアップするのは文章を書くより難しい」と思うのは間違いだ。ビデオブログはおしゃべりを撮ってアップするだけでもいい。むしろ文章を考えるより手っとり早く済むという訳。今は携帯から撮った映像をそのままビデオブログにアップできるのも大きな魅力。
その4.人との繋がりができる!
僕がビデオブログを始めた2004年の2月には、世界で200人くらいしかビデオブロガーがいなかった。誰もやり方がわからない状態だったから、yahooでビデオブロガーのためのメーリングリスト
「VideoBlogging」を作って皆で情報を交換した。当時も今もみんなすごく積極的で、すごく力強い繋がりが出来たと思う。
・世界で最も成功しているビデオブログ「ロケットブーム」
世界初のデイリービデオブログ
「ロケットブーム」は1日30万人が訪れ、週の広告料は80万ドルを超えた世界で最も成功しているビデオブログ。番組に広告を入れたり、Tivoやヴァージン・エアライン機内上映用の権利をディストリビュートすることで収益を得ている。ちなみにヴァージンでは人気ブログ「BoingBoing」が始めたビデオブログ
「BoingBoingTV」も上映中。
■ビデオブログ制作のポイントとは!?
その5.「最長7分」と心得よ!
もしビデオブログを始めたいなら、心得は「最長7分」ってこと。映像作家にとって編集は大事なことの一つ。伝えたいことの要点を掴んでそこをバッチリ狙う。要は小さくしろってこと。本質を掴むためには、話の容量と時間をできるだけコンパクトにして、最もインパクトのあるやり方で言いたいことを伝えなくちゃいけない。
その6.一貫した姿勢を持て!
一貫した姿勢を持て!コンテンツの内容はもちろん、公開もコンスタントでないとオーディエンスがサイトに戻ってきてくれない。ロケットブーム創始者のアンドリュー(Andrew Baron)も「観客を集めたかったら一貫性のあるものを作れ。」といつも言っている。
その7.公開日も一貫せよ!
言いたいことを小さくエピソードにまとめて、月、水、金みたいに決まった日に公開する。そうすれば君のサイトは人々の記憶に残り、また見に来ようと考えてくれる。WEBの世界は特殊だから、2週間なにも公開しないと皆に忘れられてしまう。だから
Boing Boingのような人気ブログは1日に大量の投稿をしているんだ。
その8.著作権はクリエイターの命!
忘れちゃいけないのが著作権の問題。権利関係はクリエイターにとってすごく重要なもの。僕がビデオブログに使っているホスティングサービスの「blip.tv」は、クリエイターがアップロードしたコンテンツに権利を持つことを許可している。youtubeは実はそうじゃない。youtubeにアップしたコンテンツはアップロードした時点で彼らに権利が渡っていて、もしyoutubeが君の映像を使ってCMを作っても制作者にお金が入らないようになっている。もちろん文句も言えない。だからアーティストの権利を守る運動
クリエイティブ・コモンズについても知っておいたほうがいい。
・成功例その2「ask a ninja」
「ask a ninja」はハリウッドに売り込んだのに相手にされなかった忍者のキャラクターを使ったビデオブログ。月に10万ドルを超える収益を生む大人気になり、ファン用のSNSまで作ってしまった!「ロケットブーム」も「ask a ninja」もコンテンツに一貫性したテーマがあって、独りよがりじゃなく観客のことを考えているものになっているよね。一貫性を持って記事を公開するのは大変だけど、出来る人には出来ることだ。」(シロモ氏)
その9.ビデオブログがメディア・リテラシーを育てる!
ビデオブログはこれから映像を作る人にはすごく重要なメディアになると思う。人はテレビを見る時に大抵思考を停止しているけど、ビデオブログを始めれば映像を作る機材や背景まで理解するようになる。そうして正しい知識を身につけ、メディアを読み解く力(メディア・リテラシー)を育てておかしなマーケティングに惑わされない目を養おう。ビデオブログは映像界のパンクロックってところ(笑)。
その10:最重要!ビデオブログを始めるなら今のタイミングしかない!
アメリカではビデオブログを見る人がすごく増えてて、TVを見る人が減少している。企業はTVCMに代わるビデオブログに注目していて、TVとインターネットのコンテンツが一緒になる日が近づいている。もし日本でビデオブログを始めるなら今のタイミングしかないと思うよ!
―― シロモ氏が語るビデオブログの10カ条、いかがだっただろうか?ビデオブログを今すぐ始めたくなってしまった諸氏!ぜひこちらのアイテム情報も参考にして下さい。
―― シロモ氏おすすめの特選ビデオブログ、紹介記事はこちら!