クリエイターのためのタウンガイド「東京RE:sourceマップ」第1弾! サブカルと下町が混ざり合う街「中野」
2007.12.04.Tue
Category : Features / Interview
日本で一番外国人観光客が訪れるという、コスモポリタンな街TOKYO。普段生活していても、いざ外国から来た方
をもてなす時にはどこに行ったらいいか迷ってしまうことはないだろうか?お決まりの観光コースじゃない、
もっとリアルで魅力的な東京を見てもらうには…そんなときにお役に立てて頂きたく、うるさ方のクリエイターを
満足させるべくwhite-screen.jpがレコメンドするスポットを集めたタウンガイド「東京RE:sourceマップ」を制作。
第1弾は魅惑の中央線「中野」編をお送りする。
今回の同行者は、Web用映像制作会社
m ss ng p eces
(ミッシングピーセズ、以下MP)代表アリ・カシュニール氏とミュージシャン
の
ミシェル・ペレス女史。
NYのブルックリンで活動する二人は、
Cut&Paste
のドキュメンタリー撮影のために来日中。街で流れる
「おしりかじり虫」を聞いて「これってAssBitingBugの歌だよね?」と言うほどの日本通なアリのおめがねに叶う
観光スポットはどこだろう?
我々は時代の風化とともにいまや九龍城と化してしまった
「中野ブロードウェイ」に進路を決めた。
ブロードウェイは
JR中野駅北口より徒歩3分。漫画、アニメ、音楽、おもちゃ、レンタルショーケースといったマニア向け、
オタク向けの店舗が軒を連ねる日本有数のマニアックスポット。地下にはスーパーマーケットが入り、プチパリなる
ファッションゾーン(年齢高め)も併設された商業住宅複合施設。東京ミッドタウンや六本木ヒルズなどのはしり
ともいえる。東京オリンピック後に建てられたブロードウェィは、かつては、デートスポットとして名を馳せた
という。4階までが商業地域で、それ以上は住居になっている。一応高級マンションと銘打たれ、ゴルフ練習場や
プールがあることはあまり知られていない。
ブロードウェイ攻略法

ブロードウェにはこまごまとした専門店が地下1階地上4階のなかにみっちり詰まっているので、
うっかり足を踏み入れると一日中出られない恐れがある。滞在目安としては最低でも3時間を見ておきたい。
ブロードウェイには2大コングロマリット
「まんだらけ」
(漫画・アニメ関係全般)と「フジヤグループ」(音楽/映像ソフト・映像機器)が存在する。
「まんだらけ」は20店舗近くを、「フジヤグループ」は、10店舗近くを出店しているので、効率的に回りたい
場合はあらかじめ店舗Webサイトなどで目安を付けておくとよいだろう。
ほか、一般の人が店頭のショーケースをレンタルし、おもちゃなどを陳列する「レンタルショーケース」の店が
多数出店。レアな食玩やフィギュアが工夫して並べられているのは、見ているだけでも楽しい。
また「ペッツ」「スマーフ」などに強い
A-MOJU(3階)やアンティークも扱うA・Barth(2階)など
アメリカン・トイの店も充実している。
サブカルファンには一般流通に乗らない書籍を数多く扱う「タコシェ」(3階)、
老舗の古雑誌屋「トリオ」「トリオ2」(いずれも3階)がおすすめだ。
3階に大きな店舗が多いので初心者はまず3階から攻め、そこから他の階へと足を延ばすのがよいだろう。
一部サブカルっ子の聖地「タコシェ」
|
|
音楽系雑誌が充実している「トリオ」
|
フジヤエービック・フジヤカメラ(3階)
まず我々が訪れたのはブロードウェイ3階のフジヤエービック デジタル・スタイル・ショップ。
プロ用のビデオ/オーディオ機材の新品・中古品が販売されている。
同じくフジヤグループの「フジヤカメラ」はブロードウェイの外に店舗を構えているが、
カメラ好きの間では超有名。こちらは商品のコンディションもよく、
回転がいいので週に何度も足を運ぶカメラ好きも多いとか。
「フジヤエービック デジタル・スタイル・ショップ」
|
|
「フジヤカメラ」でカメラに見入るアリ
|
まんだらけ(3階)
つづいてはブロードウェイに来たら外せない「まんだらけ」。二人は鉄人28号のブリキ人形など、古いおもちゃを扱う
「スペシャル館」と、コミック専門の「本店」を気に入ったようだ。
「まんだらけ本店」
|
|
「まんだらけ変や」
|
まんだらけ3(3階)
ガチャガチャのおもちゃ、ゲームグッズを扱う「まんだらけ3」ではミシェルがパンダのフィギュアに一目ぼれ。
「So cute!」を連発し、お買い上げに。
「まんだらけ3」はゲームグッズも充実
|
|
内藤ルネのかわいいフィギュアがある店も
|
「スピンギア」(4階)、「boogie'mans case」(1階)
勢いづいた一行はショーケースの店などを物色しながら、ひたすら館内を歩きまわった。
ヨーヨープロショップ「スピンギア」(4階)でプロ用のヨーヨーを、
レンタルショーケースの店「boogie'mans case」(1階)バスのおもちゃを物色した。
さまざまな種類のヨーヨーが
|
|
バスだけでもかなりの種類
|
メイド喫茶 CAFE&DINING おぎメイド(3階)
ひととおり散策が終わった後、休憩に立ち寄った3階のメイド喫茶
「メイド喫茶 CAFE&DINING おぎメイド」
にて、アリにm ss ng p eces(以下MP)について詳しく訊いた。
右:アリ 左:ミシェル メイドさんのサービスにかなりエキサイトしている様子。
― Webビデオの映像プロダクションを始めたきっかけについて教えてください。
MPは一言で言うと、インターネットのためのクオリティの高いビデオを作ってるってところ。2005年、僕とMPの
パートナー、スコット・スリフトはNYで「サムシング(何か)」を探す
「サムシング・プロジェクト」を始めることにした。アートでもプロダクトでもよかったんだけど、
ちょうどその時に僕たちにとって「3つの革命」が起こって、Webビデオを作ることにしたんだ。
― 3つの革命とは?
VideoiPodが出てビデオキャストが始まったこと。クールハンティング社(ストリートファッションや
カルチャーに特化した、アメリカの大手マーケティング会社)のジョシュアに出会ったこと。
低価格の業務用カメラが発売されたことの3つ。
クールハンティング社が運営するポータルサイト
「coolhunting」
は当時毎日3万人もの人が見てるサイトで、そこでビデオを流すプロジェクト「coolhunting video」を
ジョシュアと始めることにしたんだ。その当時ちょうどパナソニックのビデオカメラDVX 100Aが発売
されて、AppleのFinal Cut ProとPowerbook G4があればUS6,000ドルで映像制作のプロダクションが立ち上げ
られるようになった。それで事務所を構えたんだ。
「coolhunting video」ではアーティストやミュージシャン、デザイナー
なんかのインタビューが主な内容だね。
― Webビデオの特徴とは何ですか?
Webビデオの歴史は5年くらいだから、業界の標準やルールなんかもまだないんだ。
長さはいろいろ試した結果、3分以内くらいが最適な長さだね。
ビデオの内容にもよるけど、ストーリーを語るのに2分は必要だから。
僕たちのプロジェクトはだいたい制作期間が2日なんだ。1日以下で撮り終えて、1日で編集する。
5日間かかる仕事は、僕らにとっては巨大プロジェクトだね(笑)。
と、ここでオムライスが。こちら「おぎメイド」では、メイドさんがオムライスにケチャップで絵を描いてくれる
サービスがある。アリとミシェルはオムライスに描く絵の見本が載っている小冊子を「ファンタスティック!」と
気に入ったようで、残り少ない貴重な小冊子を熱烈アピールでゲットしていた。
リクエストした絵を描いてくれるサービス
|
|
ミシェルのリクエストしたパンダの絵が完成!
|
デイリーチコ(地下1階)
デザートには「デイリーチコ」(地下1階)にて名物の特大ソフトクリームをお勧めしたい。こちらでは8種類の
ソフトクリームを提供しているのだが、この特大サイズでは全種類がてんこ盛りになっている。一見
全部食べるなんて無理、と思っても、さっぱりした味なので意外と余裕で食べられてしまうだろう。お値段も350円(2007年11月現在)と激安!
イチゴ・バニラ・チョコ・抹茶など8種類の味わい
|
|
…なかなか減らない
|
居酒屋「俺んち」(ブロードウェイ外)
ブロードウェイを回遊しているうちに外はすっかり夜。ブロードウェイのまわりには飲み屋街が広がっており、
選択肢が多い。今回訪れた居酒屋「俺んち」は古民家風のつくりで、和の雰囲気を手軽に味わうには良いところだ。
値段も手ごろで、大人数にも対応できる。ベジタリアンの二人も品数の多い居酒屋では選択の幅が増えて満足そうだった。
ブロードウェイは夜も派手
|
|
cut&pasteのジョンとパシャも一緒に
|
おまけ:中野光座(ブロードウェイ外)
おまけとして、ブロードウェイのほかにも中野駅から徒歩3分ほどの場所にある元・映画館の中野光座がお勧め。
現在は映画館としては営業していないが、独特の雰囲気が魅力で演劇の舞台として使用されることもある。
階下の市場跡は映画に出てきそうな味わい深い場所。市場跡の外では飲み屋や佐世保バーガーの「GUTZ BURGER」
などが営業しており、昭和の雰囲気を味わえるスポットだ。
中野光座外観
|
|
サイバーパンクの舞台になりそうな雰囲気
|
中野はサブカルチャーと商店街などの下町文化が融合した、他では見られない独自の文化を
形成している街。ブロードウェイでは移動が少なく中身の濃い時間を過ごすことができるので、
サブカルチャー好きにとっては絶好の観光スポットといえるだろう。
・中野ブロードウェイ
住所:東京都中野区中野5-52-15
・俺んち
住所:東京都中野区中野5丁目57-2
・中野光座
住所:東京都中野区中央4-61-4
アリ・カシュニール(Ari Kuschnir) プロフィール:
南コロンビア育ち。フロリダの映画学校でMPのパートナー、スコット・スリフト(Scott Thrift)と出会う。
卒業後はCNNで働き、2年後マイアミにてDJをしながらミュージックビデオを中心にフィルム
メイキングを開始。ラテンアーティストのミュージックビデオ編集を手がける。
2005年NYに移り、インターネットの映像コンテンツ制作会社m ss ng p ecesを
立ち上げ、アーティストのショーケースやイベント、企業のPRなどを制作している。
今回はCut&PasteのWEB用ドキュメンタリー撮影で来日した。